「ベリー・ベスト・オブ・佐野元春"ソウルボーイへの伝言"/佐野元春」を聴いた
今年2010年、佐野元春氏はDebut30周年とのこと。あれから30年経ったんだな。その記念盤としてReleaseされたBest盤「ベリー・ベスト・オブ・佐野元春"ソウルボーイへの伝言"-The Very Best Of Motoharu Sano A Message To Soul Boy-/佐野元春」(2010/Album)について。思いっきり振り返って、いろいろと書いてみる。
M-01「アンジェリーナ」。
この曲を聴いたのは、高校生だった頃。大瀧詠一氏のCompi盤「NIAGARA TRIANGLE Vol.2」で佐野元春氏に出会った1982年のこと。今から28年も前の話。当時、初めて日本語の歌詞がRockと融合したと言われてた。♪プロムナードに たむろしてる 望みを失くした ポップコーン・ガール 今晩 誰からの車が来るまで 闇に くるまってるだけ♪。キラキラしたMelodyとともに、こんな歌詞とMeloydが新しいと思って、夢中になった。
M-02「ガラスのジェネレーション」。
♪ガラスのジェネレーション さよならレヴォリューション つまらない大人には なりたくない So one more kiss to me♪。責任とか場所とかを少々背負いつつ、つまらない大人になってずいぶんたつけど、それなりに楽しんでる(と思う...)。
M-03「サムデイ」。
1982年5月にReleaseされたAlbum「SOMEDAY」。横浜の奥地な鉄町にある湿気だらけの高校で、当時宝物だったWalkmanIIで聴きまくったAlbum。♪「手おくれ」と言われても 口笛で答えていた あの頃 誰にも従わず 傷の手当もせず ただ 時の流れに身をゆだねて♪。♪ステキなことはステキだと無邪気に 笑える心がスキさ♪。この曲を聞いた人々の中で成長していった曲。
M-04「ダウンタウンボーイ」。
Originalとはちょっと違ったVersion。Liveで何回も聴いたPopでちょっと切ないRock'n Roll。♪本当のものより、きれいなウソに夢をみつけてるあの娘♪。ダウンタウンって郊外って意味で、住んでいた八王子は東京のダウンタウンで、俺の唄なんだって、高校生のとき勝手に思ってた。でも、あるときダウンタウンの意味って繁華街と知ったとき、恥ずかしくなった。そんな想い出の曲。
M-05「情けない週末」。
綺麗なPianoのLove Song。1980年、1st Album「Back To The Street」のA面の曲目に入ってた。でも、このAlbumに入ってた「さよならべイヴ」の方が好きだった。
M-06「ヤングブラッズ」。
1984年から1985年に行われた「Visitors Tour」。自分は1985.4.27横浜文化体育館で行われたLiveに行ったんだけど、この横浜のLiveでは、「ヤングブラッズ」は最新曲としてEncoreで演奏された。天井からでっかい太陽のバルーンとたくさんの白い風船が客席に落ちてきた。異様な高揚感とStageからの強烈な光につつまれたあの光景は、今でも忘れられない。
M-07「99ブルース」。
5th Album「Cafe Bohemia」に収録された曲なんだけど、このAlbumがReleaseされる前に元春氏は、1986年の4月から「Tokyo Monthly」という月一でのLiveを日本青年館でやってた。当時、このTicketは本当に入手困難で、自分は4月と5月のLiveに参加できたんだけど、その場でRelease前の曲として、「Indivisualist」らとともに演奏された「99ブルース」。あのBruce Springsteenの「Johnny 99」へのオマージュだと勝手に思ってた曲。
M-08「クリスマス・タイム・イン・ブルー-聖なる夜に口笛吹いて」。
これも「Cafe Bohemia」に収録された曲。Lovers Rockへの元春氏からの返答。Kuwata Bandの「MERRY X'MAS IN SUMMER」とともに、当時の大好きなX'mas Songの1つだった。
M-09「約束の橋」。
1989年、自分が社会人になった年にReleaseされた曲。確か後から、なんかのドラマの主題歌になってて、元春氏の最大のHit曲になったはず。あの「サムデイ」とともに、人々の中で成長していった曲だと思う。♪今までの君はまちがいじゃない 君のためなら 七色の橋を作り 河を渡ろう♪。勇気をもらった曲。
M-10「ぼくは大人になった」。
1990年、7th Album「Time Out!」の1曲目。♪月は空高くそして風はないでる ためいきをつくのはもうやめよう♪。入社2年目だった自分。営業の仕事もジワジワ覚えだして、大人になりだした頃。
M-11「レインボー・イン・マイ・ソウル」。
1992年、8th Album「Sweet16」に収録された曲。明快で軽快なRock'n Rollがつまった好盤。まさに忘れかけてた10代のくだらなさと無邪気さを思い出させてくれたAlbumだった。その中でこの曲は、大人になってしまったこともいいんだって言ってた気がする。そんな曲。
M-12「欲望」。
1993年、9th Album「The Circle」の1曲目だった。1993年から94年にかけて行われた「The Circle Tour」で、自分はちょうど名古屋に転勤してたころで、1984.1.16 名古屋国際会議場センチュリーホールでこの曲を聴いた。暗めのStageで、幻想的に元春氏は歌い上げてた。Albumで聴いてたときより、好きになった。
M-13「すべてうまくはいかなくても」。
1996年、10th Album「Fruits」に収録。1996.10.15の「フルーツ・ツアー」での渋谷公会堂で聴いた。♪曇り空のこんな日には 窓にもたれて すべてはうまくいかなくても 君を信じてる 夜♪。いい歌詞だと思う。
M-14「ヤング・フォーエバー」。
1997年、11th Album「The Barn」に収録。The Hobo King Bandという新しいBandで作られた、古くて新しいRock'n Roll。♪Young Forever 君のその心若く できるだけ遠くまで翔てゆけ Young Forever♪。こんな照れくさい歌詞を堂々と歌う元春氏。今となれば立派。
M-15「君の魂 大事な魂」。
2003年、13th Album「THE SUN」に収録。♪明日のことは 誰にもわからない 夜を越えてゆけ 夜明けが来る前にゆくぜ♪。30年近くたっても、暗闇の中から照らしてくれる。
M-16「君が気高い孤独なら」。
2007年、14th Album「COYOTE」に収録。軽快だし、大人の余裕かましたPop Music。♪通りは陽射しに満ちて 暖かく 僕らにはこの音楽がすぐそばにある♪。はい、30年近くが経って、こんな感じでたまに振り返るとちゃんと音楽があって、それだけでうれしい。
というわけで、「ハートランドからの手紙」も変わらない文体の元春氏。ひねくれてるところも、まったく変わっていない。ともかく、MOTOHARU SANO 30th Anniversary!! あらためておめでとうございます。今年の年末2010.12.30のCOUNTDOWN JAPAN 1011。幕張メッセに会いに行きます。
● ベリー・ベスト・オブ・佐野元春"ソウルボーイへの伝言"-The Very Best Of Motoharu Sano A Message To Soul Boy-/佐野元春 (2010/Album)
M-01. アンジェリーナ '99 mix version
M-02. ガラスのジェネレーション Additional recording version
M-03. サムデイ Original version
M-04. ダウンタウンボーイ '99 mix version
M-05. 情けない週末 Original version
M-06. ヤングブラッズ '99 mix version
M-07. 99ブルース Original version
M-08. クリスマス・タイム・イン・ブルー-聖なる夜に口笛吹いて Original version
M-09. 約束の橋 Single version
M-10. ぼくは大人になった Original version
M-11. レインボー・イン・マイ・ソウル '99 mix and edit version
M-12. 欲望 Original version
M-13. すべてうまくはいかなくても '99 mix version
M-14. ヤング・フォーエバー Original version
M-15. 君の魂 大事な魂 Original version
M-16. 君が気高い孤独なら Original version
* All Songs Words and Music by Motoharu Sano.
* All Tracks Produced and Arranged by Motoharu Sano.
* Except M-09 Produced by Colin Fairley,M-14 Produced by John Simon.
* Mastering by Yasuji Maeda at Bernie Grundman Mastering on Aug.2010.
* MHCL-20114 2010 Sony Music Direct (Japan) Inc.
cf.佐野元春 My CD/DVD List
- The Sun/Motoharu Sano and The Hobo King Band (2004/Album)
- Empty Hands/Mellowhead feat.Motoharu Sano (2005/CDS)
- 星の下 路の上 (2005/CDS)
- The Sun Live At NHK Hall/Motoharu Sano And The Hobo King Band (2005/Album)
- Coyote (2007/Album)
- ベリー・ベスト・オブ・佐野元春"ソウルボーイへの伝言"-The Very Best Of Motoharu Sano A Message To Soul Boy- (2010/Album)
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