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Friday, December 31, 2010

「使命と魂のリミット/東野圭吾」を読んだ

Keigohigashino_shimeitotamashii ちょっとご無沙汰の東野圭吾氏。三茶のTsutayaでひっかっかた「使命と魂のリミット」(角川文庫)を読んでみた。
 こんな話。帝都大学病院心臓血管外科の研修医"氷室夕紀"は、胸部大動脈瘤で亡くなった父が受けた手術への疑問を晴らすことを胸に秘めて、日々の激務を過していた。そんな中、帝都大学病院に「医療ミスを公表しなければ病院を破壊する」という突然の脅迫状が届く...。
 夕紀と犯人の2つの視点で物語が進んでいくんだけど、ともかく医療や医療現場に関する知識と描写が凄まじい。そして、終盤に向けての緊迫した場面では、異様に緊張感が高まる。人間の使命はなにかということをテーマに、登場人物の微妙なココロの揺れも、ちゃんと押さえられている。たくさん張られた伏線も、最後にはしっかり繋がっていく。いい意味で、ハズレのない鉄板的東野圭吾氏作品という感じ。
 というわけでひさびさに読んだ東野圭吾氏の作品。次はいよいよ「白夜行」を読んでみよう。

cf.東野圭吾 読破 List
- ブルータスの心臓 (1989)
- 美しき凶器 (1992)
- パラレルワールド・ラブストーリー (1995)
- 秘密 (1998)
- 予知夢 (2000)
- レイクサイド (2002)
- 時生 (2002)
- さまよう刃 (2004)
- 容疑者Xの献身 (2005)
- 赤い指 (2006)
- 使命と魂のリミット (2006)
- 流星の絆 (2008)

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