「Grapefruit Juice-グレープフルーツ・ジュース/Yoko Ono-オノ・ヨーコ:南風椎(訳)」を読んだ
Kij君の家に遊びにいったとき、彼の本棚から見つけて借りたあのオノ・ヨーコ氏の詩集「Grapefruit Juice-グレープフルーツ・ジュース」について。
そもそも「Grapefruit Juice」という詩集は、1964年に500部のみの限定版として東京で出版された本。それが1970年に加筆されて英語版として全世界に出版されたとのこと。で、今回読んだ「Grapefruit Juice-グレープフルーツ・ジュース」は、この1970年版の「Grapefruit Juice」をBaseに詩が再編されたものに、日本の写真家の写真が載っているというもの。
で、この詩集はすべてが命令調で書かれてる。たとえば「想像しなさい」という言葉...。この詩集にInspireされたJohn Lennonは、1973年に「Imagine」で平和をうたっている。で、この詩集自体には平和や戦争をThemeにしたものはなく、あくまで読んだ人へ問いかけて、行動を求めるもにになっている。まさにどう感じて、どう理解して、どうするかが伝わってくる。
で、日本版に載ってる写真は、宮澤正明氏、三好和義氏、浅井慎平氏、柴田敏雄氏といった写真家の写真たち。島田さんがおっしゃってたけど、構図、ピント、光のあて方とかから、イイタイコトが伝わってくる。もっと観ないと。
で、個人的に一番よかった詩はこれ。なにか思うところがある。
Make a tiny door to get in and out. So that you have to bend and squeeze each time you get in... This will make you aware of you size and about gettin in and out.
"Door Piece" 1964 spring.
出入りする小さなドアをつくりなさい。出入りするたびに、あなたはかがんだり、縮んだりしなければならない。これはあなたにあなたがどれくらいのサイズなのか、出ること、入ることとは何か、を気づかせてくれる。
cf.オノ・ヨーコ 読破 List
- Grapefruit Juice-グレープフルーツ・ジュース (1993)
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