「告白/湊かなえ」を読んだ
映画化もされ、とっても話題になってた湊かなえ氏の「告白」(双葉社)。去年の7月ごろ予約した世田谷中央図書館で、やっと順番がまわってきて、速攻読んだ。
こんな話。女性教師"森口悠子"は、彼女の一人娘"愛美"を校内のプールで亡くした。そして、森口は終業式のホームルームで、「愛美はこのクラスの生徒に殺された」と告白した...。
これ、ある殺人事件に関して、殺された母親であり教師である女性、クラスの級友、登校拒否している少年の母親の日記、ひきこもりの少年などが、それぞれに告白して、事件の真相に迫り、そして復讐まで告白していくといったもの。感情をむき出しにして向かっていくもの、ひたすら集団心理の中でいじめに加担するもの、自分の子を盲目的に信じて、真実から目をそらすやっかいな母親などなど、その文脈はずーっと嫌悪感にあふれている。で、結末まで、まったくスカっとせず、ただただ引き込まれて、一気に読めて、いやーな気持ちになっていく。初めて読んだけど、この湊さんって、なかなか恐ろしいひとだ。で、去年の夏から、同じく図書館に予約している「夜行観覧車」もまだまわってこない。もう1冊読んで、判断したい。ま、映画「告白」は観ないと思う...。
cf.湊かなえ 読破 List
- 告白 (2008)
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