「ツナグ/辻村深月」を読んだ
たまーに読んでる辻村深月氏。世田谷中央図書館で借りて読んだ彼女の最新作「ツナグ」(新潮社)について。
こんな話。死者と生者を引き合わせる、そんな役目をしているのが使者(ツナグ)。突然死したアイドルや、癌で逝ってしまった母親や、喧嘩したまま事故で亡くなった親友や、失踪した婚約者に会おうとする人々。そしてツナグという仕事を引き継いだ少年の物語がこれ...。
生きているうちに死者に会えるのは1度だけで、そして死んだ人側も会えるのは一度だけ。そんなルールを守りながらツナグという仕事は、都市伝説のように、人から人に伝わっている。で、この本を読んで思ったことは、まさに自分だったら、誰に会いたいかということ。今のところ、会いたい人はいなさそうだ。でも、いつか会いたいって思う人が出てくるのかもしれない。そんなことを思った作品。サラーっとしてて、でも、"親友の心得"の章では結構ドキっとして、辻村深月氏は機微を描くのがほんと上手いと思った。これからも、読み続けたい作家のひとり...。
cf. 辻村深月 読破 List
- 冷たい校舎の時は止まる (2004)
- 凍りのくじら (2005)
- ぼくのメジャースプーン (2006)
- ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 (2009)
- 光待つ場所へ (2010)
- ツナグ (2010)
追記:本日手に入れたCD/DVDは以下。おいおい書きます。
・ Stout/Straightener (2011/Album)
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