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Monday, February 14, 2011

「ポロメリア/Cocco」を読んだ

Cocco_poromeria なんとなくずっと気になってるArtistのCocco。彼女が初めて書いた書き下ろし小説「ポロメリア」(幻冬舎)。世田谷図書館のSiteを観ているうちにひっかかったので、借りて読んでみた。
 こんな話。沖縄に住む中学1年生になったばかりの"私"。過去も未来も愛してるけど、"今"が要らないんだ。朝一番グランドの隅っこで校舎の4階から飛び降りた私は地べたに転がって、まだ生きている。二度と戻らない特別な1週間の記憶...。
 思春期の少女の持つ感情の起伏とか敏感な想いが、みずみずしく描かれてる、Coccoの自伝的小説。手当たり次第に伸びまくった植物に囲まれたジャングルのような亀甲墓、琉球劇団、那覇市・桜坂界隈の風景、防空壕の跡地、旧盆の清明祭(シーミー)、デイゴ、ヤマトゥヌユー、国際通りの向こうの夜の繁華街、ホットライススープ、ジューシー...。加えて、沖縄の原風景がつまってる。沖縄には何回か行ってるけど、ビーチ行って、水族館行って、ラフテーとすば食べてって感じで、当たり障りのない上っ面だけを知ってる。沖縄の抱える課題と提案が伝わった気がする。それにして、言葉の使い方とか風景の切り取り方とか、上手いと思った。やっぱり、何かを持ってるCoccoだった。

cf./Cocco 読破 List
- ポロメリア (2010)

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