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Monday, February 21, 2011

「Platoon/プラトーン」を観た

Platoon 1987年の日本での公開当時、たぶん歌舞伎町あたりの映画館で観たことがあるこの「Platoon/プラトーン」(1986/Cinema/TV)。その後、ビデオで借りたり、DVDを買ったり、TVで観たりと、もう何回観たかわからないほど観ている映画。で、ひさびさに観てみた。
 こんなあらすじ。1967年、Chris Taylor(Charlie Sheen)は、大学を中退し、自ら志願してカンボジア国境付近のベトナムの戦場へやってきた。いきなり最前線の戦闘小隊(Platoon)に配属されたChrisは、彼の想像をはるかに超えた苛酷な戦争の現実に直面する。Chrisの小隊は、さまざまな個性と経験と思いを持つ13人がメンバーだが、この過酷な戦闘の中で、冷酷非情で何度も死線を乗り越えてきた隊長Barnes(Tom Berenger)と、戦場でも無益な殺人は犯してはならないという信念を持つ班長Elias(Willem Dafoe)は、対立を深めていく...。
 この映画、ベトナム帰還兵であるOliver Stone監督が、アメリカ陸軍の歩兵であった頃の実体験に基づき、アメリカ軍による無抵抗の民間人の虐殺、米兵たちの間で広がる麻薬汚染、仲間内での殺人など、現実のベトナム戦争を赤裸々にRealに描いた映画。実際の撮影はジトっとしたフィリピンのジャングルの中で行われた模様だけど、ともかくジトジトした嫌な感じが伝わってくる。そして、不意に現れるかもしれないベコトン兵士や仕掛けられた囮にも、嫌な緊張感が伝わってくる。戦場で正義をかざす人間が麻薬まみれになっている。考えれば考えるほど、複雑で不快でストレスフルで異様な世界。非日常に惹かれるけど、願わくば絶対踏み入れたくない世界だ。いつ観ても、何回観ても、引き込まれる。

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