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Monday, February 28, 2011

「Waltz With Bashir/戦場でワルツを」を観た

Waltz_with_bashir 1982年のレバノン内戦を描いたイスラエルのアニメーション映画「Waltz With Bashir/戦場でワルツを」(2008/Cinema/TV)を観てみた。
 こんなあらすじ。1982年、19歳だったAri Folmanはイスラエル国防軍の歩兵だった。2006年に彼は兵役時代の友人と再会し、レバノン内戦での経験やその悪夢について聞かされたが、Folmanは自分自身がその頃の記憶を失ってしまっていることに気付いた。しばらくしてFolmanは、サブラ・シャティーラの虐殺"Sabra and Shatila massacre"が起きた夜の幻覚を経験するが、自分が実際に何をしていたのかを思い出すことはできなかった...。
 これ、レバノン内戦の中で発生したサブラとシャティーラの難民キャンプでの大虐殺を描いたドキュメンタリーアニメ映画。劇画タッチの絵、映画全体が持つ暗い色調のアニメは、凄いインパクト。観ているうちに、ジワジワと引き込まれていった。で、最後に画面がアニメーションから実際のニュース映像に変わった瞬間の衝撃は凄まじい。大虐殺の結果、殺された老若男女の悲惨な骸が映った瞬間に、目が離せなくなった。ほんとに恐ろしいものだった。
 チュニジアに始まり、リビアなど、今の中東で起きていることは、まさにこの事態。伊藤計劃さんの「虐殺器官」を読んで、この「Waltz With Bashir/戦場でワルツを」を観て、リビアで虐殺が起きている。別々に気になってたことが一気につながって、鳥肌がたった。ほんとに恐ろしい...。これはBDに焼いて永久保存する。

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