「Waltz With Bashir/戦場でワルツを」を観た
1982年のレバノン内戦を描いたイスラエルのアニメーション映画「Waltz With Bashir/戦場でワルツを」(2008/Cinema/TV)を観てみた。
こんなあらすじ。1982年、19歳だったAri Folmanはイスラエル国防軍の歩兵だった。2006年に彼は兵役時代の友人と再会し、レバノン内戦での経験やその悪夢について聞かされたが、Folmanは自分自身がその頃の記憶を失ってしまっていることに気付いた。しばらくしてFolmanは、サブラ・シャティーラの虐殺"Sabra and Shatila massacre"が起きた夜の幻覚を経験するが、自分が実際に何をしていたのかを思い出すことはできなかった...。
これ、レバノン内戦の中で発生したサブラとシャティーラの難民キャンプでの大虐殺を描いたドキュメンタリーアニメ映画。劇画タッチの絵、映画全体が持つ暗い色調のアニメは、凄いインパクト。観ているうちに、ジワジワと引き込まれていった。で、最後に画面がアニメーションから実際のニュース映像に変わった瞬間の衝撃は凄まじい。大虐殺の結果、殺された老若男女の悲惨な骸が映った瞬間に、目が離せなくなった。ほんとに恐ろしいものだった。
チュニジアに始まり、リビアなど、今の中東で起きていることは、まさにこの事態。伊藤計劃さんの「虐殺器官」を読んで、この「Waltz With Bashir/戦場でワルツを」を観て、リビアで虐殺が起きている。別々に気になってたことが一気につながって、鳥肌がたった。ほんとに恐ろしい...。これはBDに焼いて永久保存する。
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 「Lunana:A Yak in the Classroom/ブータン 山の教室」を観た(2023.11.27)
- 「いいお湯でした。/小山薫堂(原案)・冬川智子(作画)」を読んだ(2023.11.27)
- 「Dune/DUNE/デューン 砂の惑星」を観た(2023.11.26)
- 「Bullet Train/ブレット・トレイン」を観た(2023.11.25)
- 「首 KUBI」を観た(2023.11.23)
Comments