「Home/HOME~空から見た地球~」を観た
こう見えてネイチャー系のドキュメンタリー映画は好きなんです。で、今回観たのは、France映画「Home/HOME~空から見た地球~」(2009/Cinema/TV)について。
この映画の斬新さは、すべての映像が空から撮影された空撮映像。これがいままで観たことのなかった映像になっている。それが自然の産物であっても、人口の産物であっても...。
で、この映画は、世界的な航空写真家であるYann Arthus-Bertrand氏が監督した映画。氏が進める"EARTH FROM ABOVE/空から見た地球」というProjectの一環で製作されたもの。で、この空撮で撮られた本当に凄い。世界一透明な湖の氷の上で漁をする人たちが撮られたロシア バイカル湖、バクテリアによって、緑、黄、赤の幻想的な色合いを見せる泉のアメリカ イエローストーン国立公園グランド・プリズマティック・スプリング、そして幾何学模様のように延々と並ぶソーラーパネルが撮られたスペイン Sanlucar la Mayorなど、こんな風景が観れるのかという感動がある。上海の近代的な建造物たち、インドの赤茶けたトタン屋根が密集しているスラム街、ナイジェリアの土の地面にあふれた人と廃車寸前のような車たち、そして東京タワーを中心とした東京の夜景...。自分が観たことのある風景も、空から観るとこんなに変わるものなのか。ものすごく新鮮な映像体験になっている。
でも、この映画でイイタイコトは別。Yann氏が訴えたいことは、地球の美しい姿を伝えたい、残したい、回復させたいというエコロジー的な提言。この映画の映像とともに流れるナレーションで、環境問題を真摯に訴えている。石油を中心としたエネルギー設備、行きすぎた経済発展、先進国と途上国とで広がる貧富の格差、止まらない地球の温暖化、牛や豚といった生産される食用家畜たち...そんな現実を我々に訴えてくる。「悲観している暇はない」と、切々に訴えてくる。
いろんな環境映画やネイチャー映画を観てきたけど、これは秀逸。
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