「歌舞伎町セブン/誉田哲也」を読んだ
ここ数年、ずっと好きな作家のひとり誉田哲也氏。今回は、世田谷中央図書館で借りて読んだ「歌舞伎町セブン」(中央公論新社)について。
こんなあらすじ。日本一の歓楽街、新宿・歌舞伎町が舞台。冬のある日、歌舞伎町の片隅で町会長の高山が死体で発見され、死因は急性心不全だった。歌舞伎町の再開発計画をめぐり、有力者の怪死が相次ぐ中、事件の真相を追い求めるものたちの前に、"歌舞伎町セブン"が立ちふさがる...。
これ、歌舞伎町を舞台に、現在の必殺仕事人が暗躍する物語。誉田哲也氏らしい、それなりにグロい場面も、儚い場面もあるし、人間の弱さをさらけ出すストーリー展開になってる。話のテンポ自体もいいし、しかも、花園神社とか職安通りとかハイジアとか場所も距離感もイメージできる。ただ、今まで読んできた誉田作品に比べると、若干のマンネリ感があり、ドギツサが足りない気がする。最後のシーンも、続編想定な設定がどことなく、問題先送りな印象だった。
ともかく続編に期待せざるを得ない「歌舞伎町セブン」だった。
cf.誉田哲也 読破 List
- アクセス (2004)
- 春を嫌いになった理由 (2005)
- 疾風ガール (2005)
- ジウI 警視庁特殊犯捜査係 (2005)
- ストロベリーナイト (2006)
- ジウII 警視庁特殊急襲部隊 (2006)
- ジウIII 新世界秩序 (2006)
- 月光 (2006)
- ソウルケイジ (2007)
- 武士道シックスティーン (2007)
- 国境事変 (2007)
- シンメトリー (2008)
- ハング (2009)
- インビジブルレイン (2009)
- 世界でいちばん長い写真 (2010)
- 歌舞伎町セブン (2010)
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