「SPACE BATTLESHIP ヤマト」を観た
台湾へ向かう飛行機の中、3時間強のFlightをうまくやり過ごすために、選んで観た「SPACE BATTLESHIP ヤマト」(2010/Cinema/Air)について。
こんな話。西暦2199年、地球は謎の異星人"ガミラス"の攻撃で滅亡の危機に瀕していた。ガミラスの遊星爆弾による攻撃で海は干上がり、地球上の生物のほとんどは死滅した。残された僅かな人類は地下に住み、ガミラスの攻撃に耐えていたが、地下にまで浸透してきた放射能によって、人類の滅亡まであと1年余りに迫っていた。そんなある日、地球上にイスカンダルからのメッセージカプセルが届けられた。そこに書かれていたのは、波動エンジンの設計図とイスカンダルの正確な座標であった。そして、地球防衛軍はイスカンダルは放射能除去装置を地球に渡す意思があることを発表し、それを信じて、人類の最後の希望を乗せた宇宙戦艦ヤマトは遥かかなたのイスカンダルへと旅立った...。
「地球時間1年以内に帰還しなければ人類滅亡」という設定の元、子供のころ、本当に大好きだったアニメ「宇宙戦艦ヤマト」。日曜の夜、しょぼいモノラルのカセットレコーダーのマイクをTVに近づけて毎回毎回録音したり、生まれて初めてサントラというLPレコードを買ったり、1978年の夏、妹と2人で新宿歌舞伎町の映画館に「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」を観に行ったりと、あの頃の子供たちが大好きだった作品だったと思う。そんな思い入れたっぷりの映画が去年実写化されて、ほんとは映画館に観に行きたかったんだけど、今回やっと観れた。
今回の実写版は、「宇宙戦艦ヤマト」や「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」や「宇宙戦艦ヤマト 完結編」のモチーフを、よくも悪くも、混ぜこぜに取り上げて作られたStoryになっていた。配役や設定的には、わかっていたけど木村拓哉の存在感が濃すぎだったし、森雪ってこんなに勝気な設定だったっけって思ったり、佐渡先生が高島礼子が演じているのは正直いまいちだったり、アナライザーが小型コンピューターになっていたり、デスラーとイスカンダルが異星生命体になっていたり、正直、違和感アリまくりな部分も多かった。そこはちょっと残念なところかもしれない。
ま、全体的な印象としては、この壮大な戦いの抒情詩を、うまくエッセンスを取り上げて、コンパクトに作りあげられていると思うし、それなりにウルッときた。今回は飛行機の中の小さいモニターだったけど、大画面の大音量で観れば、もっと印象はよくなるかも。もう一度リターンマッチしたい気分になった映画だった。
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