「村上龍映画小説集/村上龍」を読んだ
大昔も読んだことがある村上龍氏の短編小説集「村上龍映画小説集」(講談社文庫)。桜新町のTsutayaでもう一度手に取って読んでみた。
こんな短編集。基地の街から出てきたヤザキ。でも、東京はひどく退屈で、意味のない放蕩を繰り返し、DrugとSexと音楽に果てしなく消耗していく。でも、映画だけは強烈な魅力だった...。
これ、高校生だった「69 sixty nine」と福生での日々を綴った「限りなく透明に近いブルー」の間の位置するような村上龍氏の自伝的短編集。ただ時間とエネルギーを浪費し尽くすような、やり場のない生活を通して、自分があてどもなく、自暴自棄で、無目的で、無為で、無力で、無価値であることを知っていく。そんな青春の焦りと痛みがが描かれてる小説。
この映画で取り上げられているTitleは、「甘い生活」、「ラスト・ショー」、「地獄に堕ちた勇者ども」、「大脱走」、「狼は天使の匂い」、「ブルー・ベルベット」、「アラビアのロレンス」、「地獄の黙示録」、「ロング・グッドバイ」、「レイジング・ブル」、「スコピオ・ライジング」、「ワイルド・エンジェル」。半分くらいは観ているけど、「ロング・グッドバイ」がとても観たくなった。
cf.村上龍 読破 List
- 限りなく透明に近いブルー (1976)
- コインロッカー・ベイビーズ (1980)
- 69 sixty nine (1987)
- 愛と幻想のファシズム (1987)
- 超電導ナイトクラブ (1991)
- 長崎オランダ村 (1992)
- 昭和歌謡大全集 (1994)
- 五分後の世界 (1994)
- 村上龍映画小説集 (1995)
- ヒュウガ・ウイルス~五分後の世界II (1996)
- ストレンジ・デイズ (1997)
- イン ザ・ミソスープ (1997)
- 共生虫 (2000)
- 希望の国のエクソダス (2000)
- 2days 4girls (2002)
- 半島を出よ (2005)
- 空港にて (2005)
- 盾 Shield (2006)
- 美しい時間/小池真理子・村上龍 (2006)
- 案外、買い物好き (2007)
- 歌うクジラ (2010)
- 逃げる中高年、欲望のない若者たち (2010)
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