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Friday, July 01, 2011

「告白」を観た

Kokuhaku 湊かなえ氏の原作を読んだときは、"ま、映画は観ないだろう"と思ってたんだけど、結局観てしまった映画版「告白」(2010/Cinema/TV)について。
 あらためて、こんなあらすじ。とある中学校の1年B組、終業式の後のホームルームで、教壇に立つ担任の森口悠子(松たか子)は、「わたしの娘が死にました。警察は事故死と判断しましたが、娘は事故で死んだのではなくこのクラスの生徒に殺されたのです」と静かに語り出す。教室内は静まりかえり、この衝撃的な告白から物語は始まっていく...。
 これ、原作をほぼ忠実に再現した、少年犯罪を描いたPsycho Thrillerであり、中学校教師の復讐を描いたPsycho Mystery。その内容は、これでもかと陰湿。集団心理の中、いじめに加担する生徒たち、自分の子供を盲目的に信じ続けて、真実から目をそむける母親、そして、命の尊さを過激に教え諭す女教師。あまりに残酷な殺人シーンやいじめのシーンがあって、もろ"R+15"指定になっていた。
 それにしても、この映画を撮った中島哲也監督の映像力は凄い。昔、「Memories Of Matsuko/嫌われ松子の一生」を観たときも思ったけど、Wetの中にもどこかぶっとんだ映像が忍び込まされている。ウェルテルとの出会いで、生徒たちがいきなり踊るシーンとかは、あまりに場違いなPopさゆえに、背筋がゾッとした。観なきゃよかったと思うほど、ひっかかった映画だった。

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