「プラチナデータ/東野圭吾」を読んだ
最近読んだ「白夜行」に続き、1年前に世田谷中央図書館に予約した東野圭吾氏の「プラチナデータ」(幻冬社)の順番がやっと回ってきた。早速読んだ。
こんな話。DNA法案が国会で可決し、DNA捜査による犯罪検挙率は上がる中、システム検索結果が、"Not Found"と表示される連続殺人事件が発生した。そんな中、このDNA捜査システムを作った優秀な科学者 "神楽龍平"は、連続殺人犯のDNAが、自分のDNAと一致してしまう...。
犯罪防止を目的としたDNA法案、2重人格者の神楽龍平とリュウ、リュウの恋人スズラン、そして謎のプラチナデータ。SFっぽい設定で始まって、読み始めた頃は、結構引き込まれたんだけど、最後は軽めな推理小説で終わってしまった。犯人もそうだし、プラチナデータの意味するものがわかったとき、あまりに陳腐で、なさそうでありそうな設定だった。最後は火曜サスペンス劇場並みの弱さ。うーん、今までちょいちょい読んできた東野圭吾さんだったけど、この「プラチナデータ」は、自分的には正直微妙。ま、たまにはこんな作品もあるさ。次回はJimakeiさんにお借りしたあの「幻夜」に期待。
cf.東野圭吾 読破 List
- ブルータスの心臓 (1989)
- 美しき凶器 (1992)
- パラレルワールド・ラブストーリー (1995)
- 秘密 (1998)
- 白夜行 (1999)
- 予知夢 (2000)
- レイクサイド (2002)
- 時生 (2002)
- さまよう刃 (2004)
- 容疑者Xの献身 (2005)
- 赤い指 (2006)
- 流星の絆 (2008)
- プラチナデータ (2010)
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