「感染遊戯/誉田哲也」を読んだ
結構ハマって読んできた誉田哲也氏。世田谷中央図書館で順番がやっと回って読んでみた「感染遊戯」(光文社)について。
こんな話。捜査一課殺人犯捜査係のガンテツこと"勝俣健作"が担当した製薬会社サラリーマン"長塚淳"の殺人事件。息子の起こした殺人事件によって刑事の職を追われる直前、"倉田修二"がかかわることになった路上殺傷事件。姫川玲子班解体直前、殺人犯捜査第十係に所属していた"葉山則之"が担当した世田谷の老人同士の小競り合い。この3つの事件は、事件の規模も内容もさまざまだが、被害者の個人情報を犯人は何らかの手段で手に入れているという共通点があった...。
これ、「ストロベリーナイト」、「ソウルケイジ」、「シンメトリー」、「インビジブルレイン」といった姫川玲子シリーズのスピンオフ的作品。ガンテツは出てくるし、「過ぎた正義 from シンメトリー」の倉田は出てくるし、捜査一課姫川班最若手だった葉山も出てくる。そんな3つの別々の事件が1つのつながっていくという、あの姫川玲子シリーズの持つキャラの立った登場人物が今回の主人公たち。ま、姫川玲子もちょっとだけ登場して、姫川ファンにはニヤッとできる小説だと思う。
いろんなジャンルを書ける作家だと思うけど、個人的には警察小説を書く誉田哲也氏は、一番しっくりくる。まだまだ期待している作家のひとり。
cf.誉田哲也 読破 List
- 妖の華 (2003/2011)
- アクセス (2004)
- 春を嫌いになった理由 (2005)
- 疾風ガール (2005)
- ジウI 警視庁特殊犯捜査係 (2005)
- ストロベリーナイト (2006)
- ジウII 警視庁特殊急襲部隊 (2006)
- ジウIII 新世界秩序 (2006)
- 月光 (2006)
- ソウルケイジ (2007)
- 武士道シックスティーン (2007)
- 国境事変 (2007)
- シンメトリー (2008)
- ハング (2009)
- インビジブルレイン (2009)
- 世界でいちばん長い写真 (2010)
- 歌舞伎町セブン (2010)
- 感染遊戯 (2011)
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