「回廊亭殺人事件/東野圭吾」を読んだ
ここ最近もちょいちょい読んでる東野圭吾氏の本。世田谷中央図書館で借りて読んでみた「回廊亭殺人事件」(光文社文庫)について。
こんな話。一代で財を成した"一ケ原高顕"が死んだ。妻子を持たない高顕の莫大な財産の相続にあたり、旅館"回廊亭"で、彼の遺言状が一族の前で公開されることになった。一族の他には、"本間菊代"という老婆が招待されていたが、彼女の真の目的は、半年前に回廊亭で起きた心中事件の真相を探ることだった...。
これ、遺産相続をめぐって起きた殺人事件を舞台に、疑心暗鬼となる一族たちと復讐を実行しようとする主人公を描いた推理小説。その流れは、密室殺人をめぐる古典的なストーリー展開で成り立っている。いい意味で古臭い。そして、いい意味で今でも通用する鉄板な作風。トリックも凝ってるだけに、なぜか横溝正史っぽい昭和な香りが漂ってくる。最後にわかる犯人も、それはねぇだろって思った。東野圭吾氏の初期の作品もたまにはいいかも。
cf.東野圭吾 読破 List
- ブルータスの心臓 (1989)
- 回廊亭殺人事件 (1991)
- 美しき凶器 (1992)
- パラレルワールド・ラブストーリー (1995)
- 秘密 (1998)
- 白夜行 (1999)
- 予知夢 (2000)
- レイクサイド (2002)
- 時生 (2002)
- 幻夜 (2004)
- さまよう刃 (2004)
- 容疑者Xの献身 (2005)
- 赤い指 (2006)
- 流星の絆 (2008)
- プラチナデータ (2010)
- 白銀ジャック (2010)
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