「龍は眠る/宮部みゆき」を読んだ
実はあんまり読んできていない宮部みゆき氏の本。で、実は気になってて、Jimakeiさんに借りて読んでみた「龍は眠る」(新潮文庫)について。
こんな話。嵐の夜、雑誌記者の"高坂昭吾"は、車で東京に向かう道すがら、道端で自転車をパンクさせ、立ち往生していた少年"稲村慎司"を車に乗せた。どことなく不思議なところがあるその少年は「僕は超常能力者なんだ」と話す。高坂はすぐには信じられないが、そして、この嵐の中、マンホールに子供が落ちた事件の犯人が見えると言い出した...。
この物語は、稲村慎司と織田直也という2人の超能力者が登場するけど、誘拐事件のトリックには超能力は使われておらず、普通にミステリー小説として成立している。で、それとは別に、人の体には龍が眠ってると表現しつつ、この龍のパワーである超常能力を持つものの悲哀を描いている小説。でも、最後はちょっとほっとする。この小説自体は、宮部みゆきさんの初期の作品だけど、そのうまさはぜんぜん変わらない。そろそろ、どっぷりハマッてもいいかも。ともかく、面白かった。
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