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Friday, December 30, 2011

「武士道セブンティーン/誉田哲也」を読んだ

Tetsuyahonda_bushidoseventeen 今年もちょいちょい読んだ誉田哲也氏。三茶のTsutayaをはいかい中、思わず買って読んだ「武士道シックスティーン」に続く武士道シリーズの第2弾「武士道セブンティーン」(文春文庫)について。
 こんな話。あの宮本武蔵を心の師とし、鉄アレイと五輪書を手放さない剣道エリートの"香織"と、ひょんなきっかけで日舞から剣道の世界に飛び込み、勝利にこだわらず「お気楽不動心」の"早苗"。対照的な相手から多くを吸収したふたりだったが、早苗は家の事情で福岡の剣道強豪校に転入し、そこでの剣道の指導方法の違いに戸惑う。一方、香織は後輩たちの育成に精を出す...。
 ライバルにして戦友、同志にして親友である2人が、それぞれの場所から「武士道」の道を目指していく青春小説。対照的な2人が、さまざまなライバルや先輩後輩や剣道の達人たちに囲まれながら、悩んで乗り越えていく感じがとても気持ちがいい。現代の女子校生がいっけん似会わない武士道精神を目指すストーリーだけど、それでもなんか、そんな女子高生がいそうな感じがして、とても楽しい。いろいろ悩やんで、泣いて、叫ぶけど、物語は爽やかに終って、その読後感がたまらない。早く、第3弾「武士道エイティーン」も文庫本化してほしい。結構、お勧めです。

cf.誉田哲也 読破 List
- 妖の華 (2003/2011)
- アクセス (2004)
- 春を嫌いになった理由 (2005)
- 疾風ガール (2005)
- ジウI 警視庁特殊犯捜査係 (2005)
- ストロベリーナイト (2006)
- ジウII 警視庁特殊急襲部隊 (2006)
- ジウIII 新世界秩序 (2006)
- 月光 (2006)
- ソウルケイジ (2007)
- 武士道シックスティーン (2007)
- 国境事変 (2007)
- シンメトリー (2008)
- 武士道セブンティーン (2008)
- ハング (2009)
- インビジブルレイン (2009)
- 世界でいちばん長い写真 (2010)
- 歌舞伎町セブン (2010)
- 感染遊戯 (2011)
- レイジ (2011)

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