「図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1)/有川浩」を読んだ
「レインツリーの国」を読んでさらに気になり出した有川浩さんの小説。同じくTIさんの借りて読んでみた「図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1)」(角川文庫)について。
こんなあらすじ。正化31年の2019年。公序良俗を乱し、人権を侵害する表現を取り締まる"メディア良化法"の成立から30年が経ち、本に対して武力行使さえ許される検閲が法律によって認められていた。"笠原郁"は、高校時代に出会った図書隊員を名乗る"王子様"の姿を追い求め、行き過ぎた検閲から本を守るための組織である図書隊に入隊した。ズバ抜けた運動神経とその情熱が認められ、笠原郁はエリート部隊"図書特殊部隊"に配属されることになった...。
強権的かつ超法規的に本の検閲を行う良化特務機関と、表現の自由を守るために武装した図書館の抗争の中で、主人公 笠原郁の奮闘と恋愛を描いたのがこの小説。笠原郁の属する図書特殊部隊の班長で直属の上官である堂上篤とのやりとりが、くだらなくて楽しい。この第1作では、彼らを取り巻く世界や社会情勢が綿密に描かれていて、細かい設定と、青臭くてあけすけな2人の関係の違和感がいい。ぶっちゃけ、王子様の正体もすぐみえてきたし、このLastでの関東図書基地司令官 稲嶺和市救出のための突入シーンもあっけなかった。それでもスピード感ある構成は秀逸。ジワジワと引き込まれた感じです。
というわけで、別冊含め6冊あるこの"図書館戦争シリーズ"。ちょいちょい読みだしてます。
cf.有川浩 読破 List
- 図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1) (2006)
- レインツリーの国 (2006)
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