「カラスの親指 by rule of CROW'S thumb/道尾秀介」を読んだ
ちょっと面白そうだったので、世田谷中央図書館で借りて読んだ道尾秀介氏の「カラスの親指 by rule of CROW'S thumb」(講談社文庫)について。
こんな話。膨大な借金をつくり闇金融と係わりをもつ詐欺師"タケさん"。そのタケさんのアパートへ転がり込んできたカギ屋の"テツさん"。 2人組の中年は人生に敗れ、詐欺を生業として生きていた。そんなある日、彼らの生活にスリの一人の少女"まひろ"が舞い込んだ。やがて、まひろの姉"やひろ"と恋人の"貫太郎"、そして一匹の子猫"トサカ"と同居人が増え、他人同士の奇妙な生活が始まった。そんな彼らに残酷な過去が襲いかかる...。
いやー、これ、完全にだまされました。1つ1つのささいな会話や出来事がフックし、展開が軽快でまったく飽きずに読み続けられた。最後は自分も納得でき、妙はすがすがしい気分にさせてくれた。ひさびさに心から面白いと思った。ちなみに、この2012秋公開で「カラスの親指」は、映画化されるとのこと。この本、お勧めです。
cf. 道尾秀介 読破 List
- 向日葵の咲かない夏 (2005)
- カラスの親指 by rule of CROW'S thumb (2008)
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