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Friday, January 27, 2012

「麒麟の翼/東野圭吾」を読んだ

Keigohigashino_kirinnotsubasa ちょいちょい読んでる東野圭吾氏の本。去年の4月に世田中央谷図書館に予約して、やっと借りて読んでみた「麒麟の翼」(講談社)について。
 こんな話。寒い夜のこと、胸にナイスが刺さったまま、日本橋の欄干にもたれかかる男が巡査に目撃された。男は建築部品メーカー カネセキ金属の製造本部長の"青柳武明"。その後、青柳は運ばれた病院で死亡してしまう。日本橋署の"加賀恭一郎"と警視庁捜査一課の"松宮脩平"が、この事件の捜査にあたるが、その中で、事件直後に若い不審な男"八島冬樹"が、現場から逃走中にトラックにはねられ、昏睡状態に陥っていることがわかった。八島の恋人"中原香織"は、「彼が人殺しをするはずがない」と否定するが、八島の持ち物からは被害者である青柳が持っていた財布と書類鞄が発見された。そこで、警察は不審な男・八島を犯人と断定し、裏付け捜査を進めてしまう...。
 読み進めるつれ、思いもしてなかった家族のあり方みたいな方向に話が進み、この日本橋の大きな翼を持った麒麟の像が、大きな意味を持ってくる。さりげない描写や会話の中にある伏線を、加賀恭一郎が丹念でしつこい捜査で、大半の捜査内容をくつがえしていくけど、根底に流れているのは、人間関係や家族愛。これがシンプルで読みやすい文書で書かれている。
 それにしても、去年の4月に図書館に予約して、先週やっと借りれて、明日1/28の映画版「麒麟の翼~劇場版・新参者~」公開に合わせて読み終えたのは、ちょっと不思議。この映画を映画館にまで観に行くことはないと思うけど、期会があれば観たいと思った。ともかく、読みやすくてイッキに読めた。さすがです。

cf.東野圭吾 読破 List
- ブルータスの心臓 (1989)
- 回廊亭殺人事件 (1991)
- 美しき凶器 (1992)
- パラレルワールド・ラブストーリー (1995)
- 悪意 (1996)
- 秘密 (1998)
- 白夜行 (1999)
- 予知夢 (2000)
- レイクサイド (2002)
- 時生 (2002)
- 幻夜 (2004)
- さまよう刃 (2004)
- 容疑者Xの献身 (2005)
- 赤い指 (2006)
- 流星の絆 (2008)
- プラチナデータ (2010)
- 白銀ジャック (2010)
- 麒麟の翼 (2011)

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