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Tuesday, February 21, 2012

「Good Morning,Vietnam/グッドモーニング、ベトナム」を観た

Good_morning_vietnam こんなに有名な映画なのに、完全に見逃していた「Good Morning,Vietnam/グッドモーニング、ベトナム」(1987/Cinema/TV)。いまさらながら観てみた。
 こんな話。1965年、アメリカは反共の南ベトナムへの支援を名目にベトナムに兵を送り込み続け、戦況は拡大の一途を辿り、サイゴン市内でもベトコンによるテロが頻発するようになっていた。兵の士気高揚のため、軍放送サイゴン支局"Armed Forces Radio Saigon"は、クレタ島から人気DJ・Adrian Cronauer(Robin Williams)を招集し、タンソンニャット基地に到着したCronauerは、迎えに来たGarlick(Forest Whitaker)ととに、局へ向かう。局に着いたCronauerは、軍が指定した推薦曲を無視し、「グーッモーーーーニーーーーン、ヴィートナーーーーム!」のシャウトと共に、マシンガントークとRock'n Rollで放送を始めた。規則無視のハイテンションなDJトークは、イッキに戦場の兵達に熱烈な支持を受けた...。
 これ、一人のDJが、兵士達を笑いとRock'n Rollで癒し、ベトナム人と触れ、戦争の冷酷さに翻弄される5ヶ月を描いたちょっと異色なベトナム戦争映画。
 ただ、サイゴン市内でのベトコンによる爆弾テロなどのシーンなどはあるものの、交戦シーンなどの戦争映画にありがちなシーンはほとんどない。あからさまな反戦表現はないけど、アメリカ軍内の凝り固まった体質やベトナム人に対する人種差別やベトナム人女性蔑視などをジワジワと批判した名作と言われている。
 この映画で個人的によかったシーンは、ベトナムの農村を訪れたCronauerが、農民の朴訥さに触れるが、そこで好意をよせたベトナム女性から、「友達にもなれない、私たち違いすぎる、友達違う」と、たどたどしい英語で断られるシーン。暗にアメリカの上から目線な人種差別が伝わってきた。
 それにしても、昔聞いてたジョン・カビラの「J-WAVE GOOD MORNING TOKYO」での絶叫って、きっとこの映画から拝借したこと、まったく知らなかった。異色なベトナム映画。じわっと染みました。

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