「Bowling for Columbine/ボウリング・フォー・コロンバイン」を観た
あのMichael Moore監督が作ったノンフィクション・ドキュメンタリー映画「Bowling for Columbine/ボウリング・フォー・コロンバイン」(2002/Cinema/TV)。いまさらながら観てみた。
これ、1999.4.20に発生した"コロンバイン高校銃乱射事件"を題材にした映画。乱射事件の被害者とか、犯人が浸透していたMarilyn Manson、当時のThe National Rifle Association(NRA:全米ライフル協会)会長だったCharlton Hestonなど、当乱射事件にまつわる関係者へのインタビューで構成されている。
面白かったのは、アメリカ以上に銃の普及率が高いのに、銃犯罪の発生率が低いカナダとの比較。先住民族のインディアン大虐殺とか黒人強制奴隷など、銃社会アメリカの歴史的考察から、ゆがんだアメリカ社会をあぶりだす内容になっている。また、乱射事件の被害者と一緒に、アメリカの大手スーパーマーケットチェーンであるKマートの本社を訪れ、銃弾を買い占めたり、被害者の体内に残った銃弾痕をみせたりして、店舗で銃弾の販売を止めさせることに成功したくだりも相当興味深い。低予算であっても、そのまま伝わる映像の怖さが観ているこっちにも伝わってきた。
昔、同じMichael Moore監督の「FAHRENHEIT 9/11」を観たときも思ったけど、この映画の怖さは、ドキュメンタリーでも一部ゆがんだ演出があるかもしれないこと。Moore監督の作ったストーリーに沿って実写映像が作られるため、これはこれで正しいのかどうか不安になる。何が理由なのか、何が正しいやり方なのかは、わからないけれど、銃犯罪の犠牲者がなくなることを願うばかり...。
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