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Monday, March 19, 2012

「Nuovo Cinema Paradiso/ニュー・シネマ・パラダイス」を観た

Nuovo_cinema_paradiso1Nuovo_cinema_paradiso2 昔、銀座のミニシアターで観た「Nuovo Cinema Paradiso/ニュー・シネマ・パラダイス」(1989/Cinema/TV)。もう一度観てみた。
 こんなあらすじ。大物映画監督Salvatoreは、故郷の母から「Alfredoが死んだ」という知らせを受け取る。Salvatoreはベッドで昔を思い出す。で、Totoと呼ばれていたSalvatore少年は、第2次世界大戦で父を取られ、シチリア島の辺鄙な村で、母と妹と暮らしていた。村の唯一の娯楽施設は、広場の教会兼用の小さな映画館で、夜な夜な、村人たちは映画館に集まり、スクリーンに声援と歓声を送っていた。映画に魅了されたTotoは、何度も映写室に入り込んでは、映写技師のAlfredoにつまみ出されていたが、やがて2人は親しくなり、AlfredoはTotoに映写機の操作を教えるようになった。そんなある日、映画館が火事になり、フィルムを救い出そうとしたAlfredoは、火傷で視力を失った...。
 これ、中年となり、映画監督となった男性が、映画に魅せられた少年時代と青年時代の恋愛を回想するという物語。で、今回観たのは、"3時間オリジナル完全版"というバージョンで、青年時代のElenaとの恋愛とか、中年になってElenaと再会して、なぜElenaが約束通り現れなかったのかといった謎がすべて明かされていた。正直、少年時代を通して描かれた映画への愛情よりも、Elenaとの恋愛がメインに描かれていて、途中モヤモヤするところは否めない。でも、Alfredoの葬儀に立ち会うために、30年ぶりに故郷に帰り、自分の部屋に飾られた思い出を眺めるシーンとか、廃館となったパラダイス座の中で立ち尽くすシーンとか、ここはグッとくる。そして、Alfredoの形見のフィルムを上映するラストシーンとかは、20数年ぶりに観ても、涙腺が緩んだ。
 ともかく、この映画全体に流れる抑揚の効いた演出と優しげな音楽と少年Totoの笑顔が最高な一作。あらためて、素直に名作だと思う。

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