「真夏の方程式/東野圭吾」を読んだ
ちょいちょい読んでる東野圭吾氏の本。去年の7月に世田中央谷図書館に予約して、やっと借りて読んでみた「真夏の方程式」(文藝春秋)について。
こんな話。両親の都合で夏休みを、美しい海辺の町・玻璃ヶ浦にある伯母一家の旅館で過ごすことになった少年"恭平"。この玻璃ヶ浦で開催されている海底鉱物資源開発説明会に出席するために訪れた"湯川"も、その宿に滞在することを決めた。その翌朝、定年退職した元警視庁の刑事"塚原正次"というもう一人の宿泊客が、変死体で見つかった...。
これ、物理学者"湯川学"が活躍するガリレオシリーズの、去年発刊された最新長編小説。ひとりの少年"恭平"の夏休みの経験をベースにストーリーが進んでいく。そこに子供嫌いだったはずの"湯川"がからみ、科学に興味がなく、他者依存が強かった少年が大人に近づいていくという少年の成長が、この小説の醍醐味だったと思う。
推理や展開を楽しみつつ、美しい海と太陽のもとで、夏休みに読んだら最高な1冊かと。
cf.東野圭吾 読破 List
- ブルータスの心臓 (1989)
- 回廊亭殺人事件 (1991)
- 美しき凶器 (1992)
- パラレルワールド・ラブストーリー (1995)
- 悪意 (1996)
- 秘密 (1998)
- 白夜行 (1999)
- 予知夢 (2000)
- レイクサイド (2002)
- 時生 (2002)
- 幻夜 (2004)
- さまよう刃 (2004)
- 容疑者Xの献身 (2005)
- 赤い指 (2006)
- 流星の絆 (2008)
- プラチナデータ (2010)
- 白銀ジャック (2010)
- 麒麟の翼 (2011)
- 真夏の方程式 (2011)
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