「ガール・ミーツ・ガール/誉田哲也」を読んだ
結構読み続けてる誉田哲也氏。「疾風ガール」に続く柏木夏美シリーズの「ガール・ミーツ・ガール」(光文社文庫)。世田谷中央図書館で借りて読んでみた。
こんな話。フェイス・プロモーション所属の"柏木夏美"は、メジャーデビュー間近のロックミュージシャン。ただ、デビューにあたって、ビジネスモード全開の大人達とは、話と思いが全くかみ合わない。スポーツ飲料のCMタイアップが決まったけれど、デビュー曲のレコーディングに関して、プロデューサーと意見が全く合わない。そんな中、夏美は、女性人気ミュージシャン"島崎ルイ"の事務所移籍がからみ、ルイが大晦日の音楽番組に生出演する際のバックバンドのギタリストとしてサポートすることになった...。
これ、武士道シリーズ同様に、猪突猛進な夏美と情熱を内に秘めたルイという2人の女性ミュージシャンが徐々に心を通わせていくという物語。そりゃーないだろ!って思いつつも、グッと楽しめるエンターテインメント小説。楽曲作りとかスタジオとかレコーディングとか、音楽業界の内情がわかり、結構興味深い。昔読んだ上條淳士氏のマンガ「TO-Y(トーイ)」を思い出した。
最近、"武士道シリーズ"とか、"レイジ"とか、この"ガール・ミーツ・ガール"とか、青春モノを読むことが続いた誉田哲也氏。こんな楽しい小説もいいんだけど、ドロドロした刑事モノも読みたくなった。ほんと誉田哲也氏は、ダイナミックレンジが広い作家だな。
cf.誉田哲也 読破 List
- 妖の華 (2003/2011)
- アクセス (2004)
- 春を嫌いになった理由 (2005)
- 疾風ガール (2005)
- ジウI 警視庁特殊犯捜査係 (2005)
- ストロベリーナイト (2006)
- ジウII 警視庁特殊急襲部隊 (2006)
- ジウIII 新世界秩序 (2006)
- 月光 (2006)
- ソウルケイジ (2007)
- 武士道シックスティーン (2007)
- 国境事変 (2007)
- シンメトリー (2008)
- 武士道セブンティーン (2008)
- ガール・ミーツ・ガール (2009)
- 武士道エイティーン (2009)
- ハング (2009)
- インビジブルレイン (2009)
- 世界でいちばん長い写真 (2010)
- 歌舞伎町セブン (2010)
- 感染遊戯 (2011)
- レイジ (2011)
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