「図書館革命 図書館戦争シリーズ(4)/有川浩」を読んだ
TIさんに借りてぼちぼち読みだした有川浩さんの"図書館戦争シリーズ"。今回はいよいよ佳境な第4弾の「図書館革命 図書館戦争シリーズ(4)」(角川文庫)について。
強権的かつ超法規的に本の検閲を行う良化特務機関と、表現の自由を守るために武装した図書隊との抗争の中で、主人公 笠原郁の奮闘と恋愛を描いたのがこのシリーズ。で、今回はこんなあらすじ。原子力発電所を襲った国際テロが発生した。そのテロの内容が、著作に酷似しているとのことで、良化隊は、その作者である作家"当麻蔵人"の身柄確保を行おうとする。当麻自身と表現の自由を守るため、図書隊は様々な対抗工作をしかけ続ける...。
いよいよ最終章な第4弾だけど、作家当麻を守るという1つの話でイッキに読めてしまう内容。マスコミを巻き込み、世論を巻き込み、政界を巻き込み、司法界を巻き込み、そして国際社会を巻き込むという壮大な話なんだけど、その中に恋の行方もあって、ぐっと目が離せない1冊に仕上がってる。
それにしてもこのシリーズ、ライトノベルという体裁を取りつつも、おっさんの私でもそれなりに引き込まれるものだった。いやー、有川浩さんは侮れないです。で、いよいよ、別冊の2冊を残すのみ。最後までちょいちょい読んでいこう。
cf.有川浩 読破 List
- 図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1) (2006)
- 図書館内乱 図書館戦争シリーズ(2) (2006)
- レインツリーの国 (2006)
- 図書館危機 図書館戦争シリーズ(3) (2007)
- 図書館革命 図書館戦争シリーズ(4) (2007)
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