「Bound for Glory/ウディ・ガスリー-わが心のふるさと」を観た
フォークの父でアメリカ最大の吟遊詩人と謳われたWoody_Guthrieの自伝映画「Bound for Glory/ウディ・ガスリー-わが心のふるさと」(1976/Cinema)を観た。
こんなあらすじ。大経済恐慌の1936年、テキサス州パンパが舞台。オクラホマから一家で移ったWoody Guthrie(David Carradine)は、看板書きの不満な日々を送っていたが、カルフォルニアに行けば何かあるとの思いから、妻Mary(Melinda Dillon)や老いた両親、幼い2児を残し、この地を去った。ヒッチハイクや貨車のタダ乗りでたどり着いた土地は、よごれた難民キャンプだったのだ。ここで住み出したWoodyは、沈む難民の心をギターの弾き語りで鼓舞させるラジオ歌手Ozark(Ronny Cox)と出会い、やがて2人は意気投合し、集会を禁止する州の目を盗んで、彼らはコンサートは続けていた...。
これ、農園で働く貧しい労働者たちの姿に心を打たれたWoody Guthrieが、彼らのために歌い続ける道を選んだ物語。ラジオで歌うようになり、人気が出てきて、Woodyが歌う番組を与えられても、スポンサーの意向である無難なポピュラーソングを歌うことを断固拒否したWoodyの姿に心を打たれる。自分の成功よりも、リアルな歌を求め、こんな姿勢に勇気をもらいました。
それにしても、Woody Guthrieを演じたDavid Carradineって、ぶっちゃけ、晩年の「Kill Bill:Vol.2/キル・ビル Vol.2 ザ・ラブ・ストーリー」(2004)のイメージが強かったけど、ほんとに枯れてて、シブいいい役者だ。2009年に不審な死ととげてしまったけど、あらためて哀悼します。いい映画だった。
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