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Tuesday, April 24, 2012

「Katyn/カティンの森」を観た

Katyn なんかとても気になったので、観てみた「Katyn/カティンの森」(2007/Cinema)について。
 こんなあらすじ。1939年、ドイツがポーランドに侵攻し第二次大戦が勃発した。その数週間後、ソ連はポーランドの東部に侵攻し、その裏には、秘密裏に独ソ不可侵条約が結ばれ、ポーランドはドイツとソ連に分割占領されることになったことによるものであった。ドイツ軍に追われた人々とソ連軍に追われた人々は、ポーランド東部のブク川で鉢合わせになったが、その中に、クラクフから、夫のAndrzej大尉(Artur Zmijewski)を探しに来たAnna(Maja Ostaszewska)とその娘Nikaがいた。その後、AnnaとNikaは、駅でソ連へ連行される直前のAndrzejらポーランド軍将校たちに出会うことができた。AnnaはAndrzejに逃亡を勧めるが、Andrzejは軍への忠誠のため拒否し、家族と別れた。そして捕虜として教会に収容されたAndrzejは、これから起こることを日記に記そうと心に決めた...。
 これ、旧ソ連軍が、元ソ連領のカティンの森の近くで行った約22,000人のポーランド軍将校、国境警備隊員、警官、一般官吏、聖職者への虐殺事件「カティンの森事件」を描いたAndrzej Wajda監督の映画。史実に基づいて丁寧に描かれいる。なんの説明も受けず、カティンの森へ連れていかれ、そこで後頭部から拳銃に撃たれ、掘られた森の穴に投げ込まれるシーンがあまりに惨い。
 その後、2010年、ロシアのプーチン首相はポーランドのトゥスク首相と共にスモレンスク郊外の慰霊碑に揃ってひざまずき、ソ連の責任を認めたニュース映像は、いまでも覚えている。歴史の暗部は明らかになることを望むばかり。

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