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Monday, April 09, 2012

「Na putu/サラエボ、希望の街角」を観た

Naputu 最近自分の中で関心度が上がってるボスニア・ヘルツェゴヴィナ。そんな中、ちょっと観てみたボスニア・ヘルツェゴヴィナの映画「Na putu/サラエボ、希望の街角」(2010/Cinema)について。
 こんなあらすじ。サラエボで、航空会社の客室乗務員として働くLunaと空港の管制室に務めるAmarは、結婚を前提に同棲生活を送っていた。Amarを愛するLunaは彼の子供を授かりたいと望んでいたが、2人はかつてこの国で起きた"サラエボ紛争"によって、心に深い傷を負っていた。Lunaは目の前で両親を殺され、避難民として過ごし、Amarは過酷な戦場を経験し、実の弟を失い、2人とも、戦争のつらい記憶を拭うことができずにいた。そんなある日、戦争の後遺症からアルコール依存症に陥っていたAmarは、勤務中の飲酒が原因で職を失った。そして、停職中のAmarは、イスラム原理主義者の友人から仕事を紹介された...。
 これ、過酷な内戦という悲しい歴史と、信じる宗教の違いが絡む中、2人の男女が徐々にすれ違っていく様を描いた映画。酒に溺れ、宗教に傾倒していく男と、内戦の悲しみを負いながら、男の変化についていけない女。そんなすれ違いが淡々としたトーンでつづられていた。それにしても、同じイスラム教でも、イスラム原理主義者の大事にする厳しい戒律に警戒心をいだいていて、これはすさまじいと思った。
 去年の12月、サウジアラビアに初めて出張したとき、すべてがストップするお祈りの時間とか宗教警察とか、を目にしたけど、あのときの感じを思い出した映画だった。

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