「恋する原発/高橋源一郎」を読んだ
高校生の時に読んだ「ジョン・レノン対火星人」以来、ひっさびさに読んでみた高橋源一郎氏の小説「恋する原発」(講談社)について。
これ、東日本大震災の被災者たちを救うため、チャリティーAVを作ろうと奮闘する制作スタッフが体現した、現代ニッポンのモラルと言葉のブ厚い壁を描いた物語。悲劇の前に無力な人間ができることは、愛と悲しみと笑いのという話。
ともかく過激。アホらしくて、軽くて、くだらなくて、毒にあふれてて、不謹慎。でも読後は、涅槃のような愛と平和と笑顔につつまれてしまった。
未曾有の大震災と放射能に汚染された今、表現の自由を追い求めた高橋源一郎氏の執念が凄い。脱帽しました...。
cf.高橋源一郎 読破 List
- 恋する原発 (2011)
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