「おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2/村上春樹・大橋歩」を読んだ
大学生の頃からちょいちょい読んでる村上春樹さんの作品。で、村上春樹さん(文)・大橋歩(画)のエッセイ「おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2」(マガジンハウス)を世田谷中央図書館で借りて読んでみた。
これ、ひさびさに雑誌ananに連載を再開したエッセイを1冊の本にまとめたもの。で、このエッセイに書いてあったんだけど、春樹さんのポリシーは、
1. 人の悪口を具体的に書かない。
2. 言い訳や自慢をなるべく書かない。
3. 時事的な話題は避ける。
とのこと。自分もしょーもないネタをちょいちょいBlogに書き出して8年目に突入したけど、確かに悪口は書かないようにしている。でも、どーしても納得しなかったり、美味しくなったラーメンとかについては、たまに悪口っぽいを書いてしまってる。で、言い訳や自慢については、たぶん書いてるだろうな。で、時事的な話題はあんまり書かないけど、その時々で行ったLiveとか新しいRockのAlbumとかは、結構書いてる。ま、村上大先生と比較すること自体がおこがましいんだけど、しょぼいなりに気になる。
で、このエッセイだけど、まったく同感できたネタが多い。サインは書かない話とか、最近野球に興味が減ってきた話とか、ナイキのジョギング・コースは最高だという話とか、ギリシアのホテルで出会った幽霊の話とか、アボガドの食べどきの話とか、パーティーが苦手な話とか、シーザーズサラダの話とか、スーツを買うときはスーツを着ていく話とか、ダラッと読んでたわりには、ちょっとひっかかるネタばかり。加えて、大橋歩さんの銅版画が、味があって、ふっと気がぬけるイラストばかり。
ともかく、グダグダと弛緩できるエッセイだった。せちがない日々で疲れた頭がぐっと緩みました...。
cf.村上春樹 読破 List
- 風の歌を聴け (1979)
- 中国行きのスロウ・ボート (1980)
- カンガルー日和 (1981)
- 象工場のハッピーエンド/村上春樹・安西水丸 (1983)
- 蛍・納屋を焼く・その他の短編 (1984)
- 回転木馬のデッド・ヒート (1985)
- 羊男のクリスマス/村上春樹・佐々木マキ (1985)
- パン屋再襲撃 (1986)
- レキシントンの幽霊 (1986)
- ランゲルハンス島の午後/村上春樹・安西水丸 (1986)
- ノルウェイの森 (1987)
- TVピープル (1990)
- もし僕らのことばがウィスキーであったなら (1997)
- ふわふわ/村上春樹・安西水丸 (1998)
- Mr.and Mrs.Baby and Other Stories-犬の人生/Mark Strand-マーク・ストランド (1998)
- 神の子供たちはみな踊る (1999-2000)
- 海辺のカフカ (2002)
- アフターダーク (2004)
- 東京奇譚集 (2005)
- ふしぎな図書館/村上春樹・佐々木マキ (2005)
- 走ることについて語るときに僕の語ること (2007)
- 1Q84 a novel BOOK 1<4月-6月> (2009)
- 1Q84 a novel BOOK 2<7月-9月> (2009)
- 1Q84 a novel BOOK 3<10月-12月> (2010)
- ねむり (2010)
- 村上春樹 雑文集 (2011)
- おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2 (2011)
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