「Die Blechtrommel/ブリキの太鼓」を観た
昔から気になってた映画「Die Blechtrommel/ブリキの太鼓」(1979/Cinema)。初めて観た。
こんなあらすじ。1924年、第1次大戦が終わってAgnesは、ドイツ人のAlfredと結婚するが、従兄のポーランド人Janと愛し合い、Oskarを生んだ。3歳になったOskarは、誕生日の日、母Agnesからプレゼントにブリキの太鼓をもらった。そしてOskarは、大人たちの醜態に嫌気がさし、自ら階段から落ち、成長を止めてしまった。同時にOskarは、太鼓を叩きながら叫び声を上げると、ガラスをこなごなに割れるという不可思議な能力を身につけた...。
これ、3歳で成長することを止めてしまったオスカルの目を通し、ナチス政権下の激動のポーランドを見つめるというダークファンタジーな映画。従兄との禁断の愛に溺れた母とその自殺、ユダヤ人狩りなど痛々しい逸話が満載になっている。また、映像も相当グロテスク。海から引きあげられた馬の首からはい出る大量のウナギとか、ニシンばかり食べ続ける母など、目を覆うキモいシーンが続く。唯一の微笑ましいシーンは、オスカルがコップにハート型を刻んでプレゼントするところだけ。うーん、ほんと衝撃的で不快な映像ばかりだ。
ともかく、自らの成長を止めた3歳の少年の視点で、激動の時代を描いた異色作。それにしても、ラストで、もう一度成長を始めたオスカルはどうなってしまうんだろう。ほんとにひっかかった映画だった...。
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 「Lunana:A Yak in the Classroom/ブータン 山の教室」を観た(2023.11.27)
- 「いいお湯でした。/小山薫堂(原案)・冬川智子(作画)」を読んだ(2023.11.27)
- 「Dune/DUNE/デューン 砂の惑星」を観た(2023.11.26)
- 「Bullet Train/ブレット・トレイン」を観た(2023.11.25)
- 「首 KUBI」を観た(2023.11.23)
Comments