SIGHT特別号 "NO NUKES 2012"
坂本龍一氏の呼びかけのもと、2012/7/7(土)、7/8(日)に幕張メッセ国際展示場で開催された「NO NUKES 2012」。この2日間のFes.の模様をまとめた「SIGHT特別号 "NO NUKES 2012"」が発売されたので、読んでみた。
この「NO NUKES 2012」は、日本における脱原発のメッセージを強く訴え、二度と原発の事故という過ちをくり返さないように開催されたFes.。多くの音楽ファンに原発に対する関心を強めてもらうことが大きな目的なっている。
YMO、KRAFTWORK、ASIAN KUNG-FU GENERATION、ソウル・フラワー・ユニオン、the HIATUS、ACIDMAN、難波彰浩、Ken Yokoyama、斉藤和義、BRAHMAN、NO NUKES 2012忌野清志郎スペシャルセッションら、坂本龍一氏の呼びかけに賛同した多くのアーティストが参加していたが、この全アクトのLive Reportが凄い。脱原発という態度を鮮明にすることで、心ない誹りを受けることを肝に銘じること。単なるブームとして終わらせないこと。自らのネームバリューを使って、意識の目覚めを動かすこと。そんなアーティストの覚悟と心意気が伝わってくる。1986年チェルノブイリ原発事故が起きたとき、RCサクセションが、佐野元春が、THE BLUE HARTSがNO NUKESを訴えたけど、あのときの心意気を思い出した。
それにしても、この本でよかったのは、原発をめぐる現状をみている専門家たちの記事。福島原発のおひざもとである福島県双葉町の井戸川町長の話、今まで原子炉実験を進めてきた京都大学の小出助教、NGOの飯田環境エネルギー政策研究所長の話など、じっくり読んでしまった。で、特に考えさせられたのは、井戸川町長の話。先代が決めたことであっても、町として原発の恩恵を受けてきた双葉町。ただし、双葉町の街づくりにその恩恵を投資してきたけど、事故で双葉町に住めなくなったことなど、井戸川町長の苦渋が本当に悲しい。
ともかく関心を持ち続けることが大事ということを改めて認識した一冊だった。
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