「マスカレード・ホテル/東野圭吾」を読んだ
ちょいちょい読んでる東野圭吾氏の本。今年の1月に世田中央谷図書館に予約して、やっと借りて読んでみた「マスカレード・ホテル」(集英社)について。
こんなあらすじ。同一犯による犯行と思われる3件の殺人事件が都内で発生した。殺人現場に残された謎の数字を警察が分析した結果、10日以内にホテル・コルテシア東京で、次の事件が起こる可能性が浮上した。そこで、警視庁はホテルマンを装った警察官をホテルに潜入させ、事件防止と犯人逮捕をはかるという奇策に出たが、ホテル側は議論の末警視庁の要請を受け入れた。そこで、30代半ばの刑事"新田浩介"がフロントに配置され、"山岸尚美"が新田の教育係として不本意ながらコンビを組むことになった...。
過去の確執をひきずる悪質なクレーマー、視覚障害者を装った老婆、泥沼の不倫などなど、ホテルにはあやしい客達が夜毎に訪れ、それにホテルマンとして対応していく姿が、ちょっと新鮮。で、この「マスカレード・ホテル」という小説、トリックも犯行の動機も練られていて、いい意味でわかりやすいし、さらに刑事とホテルマンというプロ同士のプライドをかけた仕事ぶりが面白かった。
超一流ホテルを舞台にしたミステリ。まさに秋の夜長にじっくり楽しみ長編小説だった...。
cf.東野圭吾 読破 List
- ブルータスの心臓 (1989)
- 回廊亭殺人事件 (1991)
- 美しき凶器 (1992)
- パラレルワールド・ラブストーリー (1995)
- 悪意 (1996)
- 秘密 (1998)
- 白夜行 (1999)
- 予知夢 (2000)
- レイクサイド (2002)
- 時生 (2002)
- 幻夜 (2004)
- さまよう刃 (2004)
- 容疑者Xの献身 (2005)
- 赤い指 (2006)
- 流星の絆 (2008)
- プラチナデータ (2010)
- 白銀ジャック (2010)
- 麒麟の翼 (2011)
- 真夏の方程式 (2011)
- マスカレード・ホテル (2011)
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