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Tuesday, November 20, 2012

「Moneyball/マネーボール」を観た

Moneyball Brad Pitt主演ということで、実は観たかった「Moneyball/マネーボール」(2011/Cinema)。やっと観れた。
 こんなあらすじ。2001年ポストシーズン、Oakland Athleticsは New York Yankeesに負け、そのオフには、スター選手であるJohnny Damon、Jason Giambi、Jason Isringhausenの3選手のFAによる移籍が決定的になった。AthleticsのGMであるBilly Beane(Brad Pitt)は、2002年シーズンに向けて戦力を整えるべく補強資金を求めるも、資金に余裕の無いオーナーの認めてくれない。そんな中、トレード交渉のため、eveland Indiansを訪れたBeaneは、イエール大学卒業のスタッフPeter Brand(Jonah Hill)に出会った。Brandは各種統計から選手を客観的に評価するセイバーメトリクスを用いて、他のスカウトとは違う尺度で選手を評価していた...。
 これ、野球界に革命を起こしたといわれる(らしい?)Oakland AthleticsのGMを描いた実話に基づく物語。この映画を観て、まず面白かったのは球団のオーナーとGMと監督の役割分担の明確さ。権限に基づき、指揮命令形態の明確さがとても興味深い。その中で、言うことを聞かない監督に、無理強いするBeaneの強権発動が凄い。無理矢理、選手を他球団に放出して、目当ての選手以外の選択肢を無くしてしまうあたりの強引なやり様が凄まじい。そして、信念を貫くものの、胸の内に不安や焦燥を抱えていても表には現さず、無言で夜中のスタジアムに佇むシーンはとっても印象的だった。
 というわけで、MLBの仕組みとか、指揮官の孤独とか、男の信念の貫き方とか、ほんとに面白かった。素直にいい映画だったと思う。

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