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Tuesday, December 11, 2012

「サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3/村上春樹・大橋歩」を読んだ

Harukimurakami_murakamiradio3 大学生の頃からずーっとちょいちょい読んでる村上春樹さんの作品。「おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2」に続き、世田谷中央図書館で借りて読んでみた、村上春樹さん(文)・大橋歩さん(画)のエッセイ「サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3」(マガジンハウス)について。
 このエッセイ集、anan(2011.3.30~2012.4.4)に連載されたエッセイ「村上ラヂオ」とGINZA(2012.4)に載ったエッセイが収録されている。この時期といえばちょうど震災以降の時期。あえて震災についてあまり触れていないところに村上春樹さんの潔さを感じた。
 で、載ってるネタは、ギロチンが届いた島の話とか、オムレツの話(自分もオムレツを作りたくなった)、ジムのバイクやマシーンが発電装置に使えないかという話や、チップの難しさの話とか、ムンクの叫びの話や、信号待ちの車の中で歯を磨く話や、悲惨な死に方を羅列した話などなど、ちょっとひっかかって、ふむふむと同感できる話ばかり。加えて、大橋歩さんの銅版画も味があってとってもいい。
 ともかく、張り詰めた日々のちょっとした息抜きにぴったりな1冊。疲れた頭が緩みました。

cf.村上春樹 読破 List
- 風の歌を聴け (1979)
- 中国行きのスロウ・ボート (1980)
- カンガルー日和 (1981)
- 象工場のハッピーエンド/村上春樹・安西水丸 (1983)
- 蛍・納屋を焼く・その他の短編 (1984)
- 回転木馬のデッド・ヒート (1985)
- 羊男のクリスマス/村上春樹・佐々木マキ (1985)
- パン屋再襲撃 (1986)
- レキシントンの幽霊 (1986)
- ランゲルハンス島の午後/村上春樹・安西水丸 (1986)
- ノルウェイの森 (1987)
- TVピープル (1990)
- もし僕らのことばがウィスキーであったなら (1997)
- ふわふわ/村上春樹・安西水丸 (1998)
- Mr.and Mrs.Baby and Other Stories-犬の人生/Mark Strand-マーク・ストランド (1998)
- 神の子供たちはみな踊る (1999-2000)
- 海辺のカフカ (2002)
- アフターダーク (2004)
- 東京奇譚集 (2005)
- ふしぎな図書館/村上春樹・佐々木マキ (2005)
- 走ることについて語るときに僕の語ること (2007)
- 1Q84 a novel BOOK 1<4月-6月> (2009)
- 1Q84 a novel BOOK 2<7月-9月> (2009)
- 1Q84 a novel BOOK 3<10月-12月> (2010)
- ねむり (2010)
- 村上春樹 雑文集 (2011)
- おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2/村上春樹・大橋歩 (2011)
- サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3/村上春樹・大橋歩 (2012)

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