「ストレイヤーズ・クロニクル ACT-2/本多孝好」を読んだ
ぼちぼち読んでる本多孝好さんの作品。「ストレイヤーズ・クロニクル ACT-1」に続き、世田谷中央図書館で借りて読んでみた続編の「ストレイヤーズ・クロニクル ACT-2」(集英社)について。
こんなあらすじ。秘密裏の実験により、運動能力、聴力、記憶力などに、特殊な力を有するようになった昴、沙耶、隆二、良介。野党の政治家・渡瀬浩一郎のもとで裏の仕事をしている彼らは、世間を騒がす殺人集団の"アゲハ"が、自分たちと同じく実験体だったことを知る。アゲハは自らの運命を呪い、その誕生に関係した人物を次々に殺害していたのだ。そんな中、昴はアゲハの実験に深く関わったアメリカの大学教授"リム"が国際会議のために来日することを知る...。
国際会議のホテルを舞台に、アゲハ、昴らに加え、会議場内の防犯システムを担当したセキュリティ会社社長、渡瀬葉以下の元自衛官チームがからみ、それぞれの思惑が錯綜した4つどもえの攻防戦が行われるというもの。誰が敵なのかをもわからなくなる大混乱で複雑な攻防戦で話が進むんだけど、その戦いが凄まじい。ぜひ映像で観たいと思える壮絶なアクション小説になっている。
ともかく今までの本多孝好さんの淡々とした澄んだ透明感があって、読んでてすがすがしい小説群とは一線を画し、戦慄なアクション小説。ともかく新鮮で斬新で、テンションが上がった。で、来年4月に最終章の「ストレイヤーズ・クロニクル ACT-3」が出る。最後まで絶対読もう!
cf.本多孝好 読破 List
- MOMENT (2002)
- I LOVE YOU/伊坂幸太郎・石田衣良・市川拓司・中田永一・中村航・本多孝好 (2005/2007)
- Fine Days (2006)
- 正義のミカタ I'm a loser (2007)
- チェーン・ポイズン (2008)
- WILL (2009)
- at Home (2010)
- ストレイヤーズ・クロニクル ACT-1 (2012)
- ストレイヤーズ・クロニクル ACT-2 (2012)
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