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Friday, February 08, 2013

「雨の日には車をみがいて/五木寛之」を読んだ

Hiroyukiitsuki_amenohiniwa 去年の年末、本棚の大掃除していてみつけた五木寛之さんの「雨の日には車をみがいて」(角川文庫)。せっかくなんで23年ぶりにもう一度読んでみた。
 こんなあらすじ。シムカ1000、アルファ・ロメオ・ジュリエッタ・スパイダー、ボルボ122S、BMW2000CS、シトローエン2CV、ジャグワーXJ6、メルツェデス・ベンツ300SEL6.3、ポルシェ911S、そしてサーブ96S。9台のそれぞれの車と9人の女性。出会いと別れをからめたほろ苦い9つの物語...。
 「よくいるわよね。ほら、自慢の車を洗車したあとに雨に降られると舌打ちしたりするようないやな男が。ああいうのは絶対に女に嫌われるタイプよ。車は雨の日こそみがくんだわ。ぴかぴかにみがいたボディに雨の滴が玉になって走るのって、すごくセクシーだと思わない? 雨の日に車をみがくのをいたがる男なんて最低ね...」
 こういったちょっと懐かしなタカビーなテイストで書かれている感じで始まっていくんだけど、時代は1966年ごろの話。高度成長終盤の昭和な時代背景のもと、まさに先進国になりつつある都会を舞台に一人の男が9台の車と9人の女性に出会って、別れていくんだけど、ほんとに時代が変わったこととを感じた。僕たちの生きていたバブル景気くらいまでは、「車と女がすべて」というギラギラした男が多かったけど、最近はあんまり聞かない。みんな車よりも、他に人生のプライオリティを置いてる人が多い気がする。そういった意味では、この小説はかつての高度成長期を過ごした若者の生き方を描いた1冊ということになっている感じ。
 自分はそんなに車に興味はないし、運転も得意じゃない。この主人公のように車を愛でる気持ちはわからないでもないけど、車については、なかなか共感できなかった感じ。ともかく昔はこんな感じだったなぁって思った1冊だった。

cf. 五木寛之 読破 List
- 雨の日には車をみがいて (1988)

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