「Another Earth/アナザー プラネット」を観た
面白そうな設定だったのでちょっと観てみた「Another Earth/アナザー プラネット」(2011/Cinema)について。
こんなあらすじ。17歳で名門大学MITへの合格を果たした秀才女学生のRhoda(Brit Marling)は、ある日飲酒後車を運転中、ふとした気の緩みから、ある3人家族が乗る車に突っ込み、妻と子供を死なせてしまう。4年の刑期を終えて出所したRhodaは、ひとり取り残され世捨て人のような生活を送る遺族の夫John(William Mapother)のもとへ謝罪に出向いたものの、真実を告白できなかった。その代わりに、Rhodaは清掃会社の一員を装ってJohnの家へ定期的に通い始める...。
これ、上空に突如出現したもうひとつの地球というSF的な設定と、人を殺めてしまった少女の贖罪を描いた映画。回りの人間の冷たい視線や消えない罪の意識にさいなまれる少女が、救いを求めるかのように、空に浮かぶもう1つの地球を見上げるシーンは、本当に美しかった。それにしてもラストの意味はどうなんだろう。個人的にはもう一人の自分に会うことで、彼女は救われたんだと思いたい。
こんなヒューマンで哲学なSF作品ってなかなかないかも。ほんとにジワっと染みた映画だった。お勧めです。
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