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Thursday, March 28, 2013

「ナミヤ雑貨店の奇蹟/東野圭吾」を読んだ

Keigohigashino_namiyazakkaten ちょいちょい読んできてる東野圭吾さんの本。世田中央谷図書館で去年の7月に予約してやっと借りれて読んでみた「ナミヤ雑貨店の奇蹟」(角川書店)について。
 こんなあらすじ。"敦也"、"翔太"、"幸平"の3人は盗みをし、昔雑貨店だった廃屋に逃げ込んだ。その廃屋の中で朝を待っていると、閉じられたシャッターの郵便口から1通の封筒が入れられた。その封筒に入っていた手紙には、ある女性の悩みが書き込まれていた...。
 これ、かつて人々から寄せられた悩み相談を受けていた雑貨屋が時空を超えて、一夜だけ復活するという物語。33年前に答えた回答によってその後、その人が幸せになったかがわかっていくというものなんだけど、ラストに向けて、タイムスリップをしていたそれぞれの話がパズルのピースのように繋がっていくのがとても気持ちいい。出てくる登場人物がみな善人というもの、どこか心が温まる。そして、最後は白紙の便箋への回答でしめくっているところが、なんともやさしい気持ちになれる。
 東野圭吾さんの作品では、同じくタイムスリップを扱った「時生」という名作があるけど、この「ナミヤ雑貨店の奇蹟」もなかなかなもの。面白くてホッとできた1冊だった。

cf. 東野圭吾 読破 List
- ブルータスの心臓 (1989)
- 回廊亭殺人事件 (1991)
- 美しき凶器 (1992)
- パラレルワールド・ラブストーリー (1995)
- 悪意 (1996)
- 秘密 (1998)
- 白夜行 (1999)
- 予知夢 (2000)
- レイクサイド (2002)
- 時生 (2002)
- 幻夜 (2004)
- さまよう刃 (2004)
- 容疑者Xの献身 (2005)
- 赤い指 (2006)
- 流星の絆 (2008)
- プラチナデータ (2010)
- 白銀ジャック (2010)
- 麒麟の翼 (2011)
- 真夏の方程式 (2011)
- マスカレード・ホテル (2011)
- 虚像の道化師 ガリレオ7 (2012)
- ナミヤ雑貨店の奇蹟 (2012)

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