「Blue Velvet/ブルーベルベット」を観た
David Lynchが監督・脚本したあの「Blue Velvet/ブルーベルベット」(1986/Cinema)。ひっさびさにもう一度観た。
こんなあらすじ。父親の入院を期に大学生のJeffrey Beaumont(Kyle MacLachlan)は、大学を休学して、故郷である田舎町Lumbertonに帰ってきた。そんなある日父親を見舞った帰りに、野原を通りかかったJeffreyは切断された人間の片耳を発見した。問題の片耳を、父親の友人であるWilliams刑事(George Dickerson)の元に届けたJeffreyは、その刑事の娘Sandy(Laura Dern)と知り合った。Williamsの話を盗み聞きしたSandyによると、今回の事件には、Dorothy Vallens(Isabella Rossellini)というクラブ歌手が関係しているらしい...。
これ、David Lynchが作りあげた耽美と退廃と倒錯と虐待の世紀末で幻想的な世界を描いたカルトムービー。ダークで異常な描写が続き、この後の「Twin Peaks/ツイン・ピークス」へ拡大されていく。特によかったのは、青い空、白いフェンスといった絵に描いたようなアメリカの典型的な田舎町にある美しい芝生にカメラが入っていき、その芝生の下の地面で蠢いている昆虫達を映した冒頭のシーン。まさに陰と陽、善と悪をあばく象徴的なシーンだった。
この映画、カルトな名作とされてるけど、David Lynch特有の世界を堪能できる1作だと思う。
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