「ラットマン/道尾秀介」を読んだ
ここ最近、特に読んでる道尾秀介氏さん。三茶のTsutayaで買って読んでみた「ラットマン」(光文社文庫)について。
こんなあらすじ。アマチュアロックバンドのギタリスト"姫川亮"は、幼い頃、父親と姉を奇妙な状況の中で亡くしていた。そんな姫川のバンドは今年で結成14年で、いまだに細々と続けてられていた。メンバーはベースの"谷尾"、ボーカルの"竹内"、そしてドラムは、姫川の恋人"ひかり"から、その妹の"桂"に交代していた。ここ最近、姫川とひかりはぎくしゃくしていて、ひかりの態度に姫川は猜疑心を押さえられずにいた。そんな中、姫川たちが練習中のスタジオ"ストラト・ガイ"で不可解な事件が起こった...。
これ、人の勘違いや思い込みから生まれる事件、事故を解明していき、最後までどんでん返しが続くという話。真実は1つなのに、勘違いからそれぞれのその後の人生にまで影響していくということが怖い。伏線の張りかたも自然で、静かに気持ちよくだまされた。
あらためて道尾秀介さんの実力を痛感した一冊だった。まだまだ読んでいこう...。
cf. 道尾秀介 読破 List
- 向日葵の咲かない夏 (2005)
- ソロモンの犬 (2007)
- ラットマン (2008)
- カラスの親指 by rule of CROW'S thumb (2008)
- 球体の蛇 (2009)
- 光媒の花 (2010)
- 短編工場/浅田次郎・伊坂幸太郎・石田衣良・荻原浩・奥田英朗・乙一・熊谷達也・桜木紫乃・桜庭一樹・道尾秀介・宮部みゆき・村山由佳 (2012)
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