「Baarìa/シチリア!シチリア!」を観た
あの「Nuovo Cinema Paradiso/ニュー・シネマ・パラダイス」を作ったGiuseppe Tornatore監督の映画「Baarìa/シチリア!シチリア!」(2009/Cinema)について。
こんなあらすじ。シチリアの田舎町Baarìa(バーリア)。貧しい牛飼い一家の次男に生まれたPeppinoは、オリーブ畑や牧場で、幼い頃から大人たちに交じって懸命に働きながらも、楽しい思い出の詰まった少年時代を過ごしてきた。やがて第2次大戦を経て、バーリアの町にも平和が訪れた頃、たくましい青年に成長したPeppinoは、美しい女性Manninaと恋に落ちる。しかし、貧しいPeppinoとの結婚にManninaの両親は大反対したが、2人はついに駆け落ちという手段でお互いの愛を貫き通すのだった。そして、理想を胸に政治の世界へと踏み出すPeppinoだったが...。
太陽が眩しく輝き、風が荒々しく通りを吹き抜けていくシチリアの町バーリアを舞台した家族の絆と人生の素晴らしさを描いた映画。ここバーリアで育ち、成長していく少年期のPeppino、恋に落ちた青年期のPeppino、結婚し、子供ができ、政治の世界に飛び込んだPeppino、そして歳をとり子供の旅立ちを駅で見送るPeppino...。そんな激動の時代を力強く生きてきたPeppinoの姿がいい。彼を取り囲む家族の姿やバーリアで暮らす人々の姿がとても生き生きと描かれているのがいい。特にPeppinoの家に訪ねてきたおばさんが出されたパスタをおいしそうに食べるシーンがとてもいい。描かれる1つ1つのシーンがみな生命力あふれていて、とても元気になる。
いつかシチリアに行って、カラッとした風を感じながらワインとパスタを思う存分楽しみたいと思った映画だった。
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