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Thursday, May 23, 2013

「笑うハーレキン/道尾秀介」を読んだ

Shusukemichio_warauharekin ここ最近、ガンガン読んでる道尾秀介氏さん。で、世田谷中央図書館で借りて読んでみた「笑うハーレキン」(中央公論新社)について。
 こんなあらすじ。経営していた会社も家族も失くした家具職人の"東口太一"は、川辺の空き地で暮らしながら家具の修理で日銭を稼ぎながら、ホームレス仲間と肩を寄せ合い暮らしをしていた。そんなある日、弟子入りさせてほしいという謎の女"奈々恵"が東口のトラックに飛び込んできた...。
 人は誰でも道化師(ハーレキン)のように素顔を隠し、自分と言う仮面をつけて生きている。自分のつながっている人たちの本当の素顔が見えているかわからないし、その人の過去や今までの事情や境遇や背負っているものを隠すために、人は仮面をかぶっている。前半はホームレスとの絆とかをほのぼのと描かれていたが、"奈々恵"の登場以降トーンがジワジワと変わっていく。東口がかぶっていた仮面が暴かれ、自分の真の姿が疫病神となって現れ、人の内面描写が中心となったミステリーに変わって行った。そして終盤はアクション小説になっていき、なかなかいい感じのエンターテインメント長編に仕上がってたと思う。東口と奈々恵のコンビもよかったし、どこか「カラスの親指 by rule of CROW'S thumb」を彷彿させるものだった。続編があればぜひ読んでみたい。
 ともかく道尾秀介さんが描くジワリとえぐられた毒は、ほんとにいい。次は一緒に借りた「鬼の跫音」を読んでみよう。

cf. 道尾秀介 読破 List
- 向日葵の咲かない夏 (2005)
- ソロモンの犬 (2007)
- ラットマン (2008)
- カラスの親指 by rule of CROW'S thumb (2008)
- 球体の蛇 (2009)
- 光媒の花 (2010)
- 月の恋人-Moon Lovers- (2010)
- 短編工場/浅田次郎・伊坂幸太郎・石田衣良・荻原浩・奥田英朗・乙一・熊谷達也・桜木紫乃・桜庭一樹・道尾秀介・宮部みゆき・村山由佳 (2012)
- 笑うハーレキン (2013)

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