「東京湾景/吉田修一」を読んだ
ここ最近ほんと集中的に読んでいる吉田修一さん。これも世田谷中央図書館で借りて読んでみた「東京湾景」(新潮文庫)について。
こんな話。お台場にある大手石油会社でOLをしている"平井美緒"は、たまたま「涼子」という偽名で登録してみた出会い系サイトで"和田亮介"と出会う。品川埠頭の船積貨物倉庫で働く亮介は、恋愛をどこか冷めた目で見ていた。一方、美緒も恋愛に対して熱い気持ちを持てない。互いに惹かれあうけど、どこか相手を信じきれないままに付き合っていく。そして美緒はひょんなことから、亮介の火傷の痕から彼の過去の恋愛を知ることになる...。
東京モノレール、品川埠頭、りんかい線、お台場など東京湾景を舞台に描かれた恋愛小説。一人の人を永遠に愛し続けられるのかとか自問し続け、傷つくことを怖れたり、言い訳をしたりしながら相手の気持ちに向き合っていく話。
品川で働いてるのでどこか風景がわかる話。最近お台場とかに行っていないな...。それにしてもLastは映画「すかんぴんウォーク」ようだった。
cf. 吉田修一 読破 List
- 最後の息子 (1999)
- パレード (2002)
- パーク・ライフ (2002)
- 日曜日たち (2003)
- 東京湾景 (2003)
- ランドマーク (2004)
- 7月24日通り (2004)
- 春、バーニーズで (2004)
- ひなた (2006)
- 初恋温泉 (2006)
- 悪人 (2007)
- 静かな爆弾 (2008)
- さよなら渓谷 (2008)
- あの空の下で (2008)
- キャンセルされた街の案内 (2009)
- 横道世之介 (2009)
- 平成猿蟹合戦図 (2011)
- 太陽は動かない (2012)
- 路(ルウ) (2012)
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