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Monday, May 20, 2013

「吉原暗黒譚/誉田哲也」を読んだ

Tetsuyahonda_yoshiwaraankokutan ずーっと読み続けてる誉田哲也さん。今回は世田谷中央図書館で借りて読んでみた、誉田哲也さん初の捕物帳もの「吉原暗黒譚」(文春文庫)について。
 こんな話。江戸の吉原で黒い狐面をつけた集団による花魁殺しが頻発していた。吉原大門詰 北町奉行所の貧乏同心"今村圭吾"は花魁たちを抱える女衒に目をつけ、五百両の金で殺しを解決してやるともちかけた。そして圭吾は元花魁でくノ一の"彩音"と共に、花魁殺しの調べに乗り出した。一方、大工の"幸助"は思いを寄せていた裏長屋の華"およう"の異変に気づき、彼女の過去を調べ始めた...。
 これ、誉田哲也さん初の時代小説ということなんだけど、捕物帳とはとどのつまりは警察モノ。まさに誉田哲也さんお得意の分野ということで、アクションあり、活劇あり、エロあり、そして残虐性ありといい意味での誉田哲也さんエンターテインメントワールドが吉原を舞台にくり広げられていた。残虐性とエロという意味ではのちの「ジウシリーズ」や「姫川玲子シリーズ」につながるし、刀や活劇という意味ではのちの「武士道シリーズ」につながる。時代はあくまで江戸だけど、その後に誉田哲也さんの世界にうまくつながっていた小説だった。
 というわけで、まだ読めていない誉田哲也さんの本は「あなたが愛した記憶」と「ドンナビアンカ」くらい。これもボチボチ読んでいこう。

cf. 誉田哲也 読破 List
- 妖の華 (2003)
- アクセス (2004)
- 吉原暗黒譚 (2004)
- 春を嫌いになった理由 (2005)
- 疾風ガール (2005)
- ジウI 警視庁特殊犯捜査係 (2005)
- ストロベリーナイト (2006)
- ジウII 警視庁特殊急襲部隊 (2006)
- ジウIII 新世界秩序 (2006)
- 月光 (2006)
- ソウルケイジ (2007)
- 武士道シックスティーン (2007)
- 国境事変 (2007)
- シンメトリー (2008)
- 武士道セブンティーン (2008)
- ヒトリシズカ (2008)
- ガール・ミーツ・ガール (2009)
- 武士道エイティーン (2009)
- ハング (2009)
- インビジブルレイン (2009)
- 主よ、永遠の休息を (2010)
- 世界でいちばん長い写真 (2010)
- 歌舞伎町セブン (2010)
- 感染遊戯 (2011)
- レイジ (2011)
- ドルチェ (2011)
- あなたの本 (2012)
- 誉田哲也 All Works/誉田哲也(監修) (2012)
- 痛み/貫井徳郎・福田和代・誉田哲也 (2012)
- 幸せの条件 (2012)

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