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Tuesday, July 30, 2013

「光/道尾秀介」を読んだ

Shusukemichio_hikari ここ最近、ガンガン読んでる道尾秀介氏さん。世田谷中央図書館で借りて読んでみた「」(光文社)について。
 こんなあらすじ。夏休みから冬の終わりにかけて、都会から少し離れた山間の湖畔の田舎町に暮らす"利一"ら小学四年生の少年少女が経験した冒険。血に染まった赤い川の謎、生き物の住めない湖に住むという人魚の伝説、アンモナイトの発掘、不意に襲い掛かる洞窟の怪奇、大切な人にホタルをみせること...。少年少女たちが経験した謎と恐怖と奇跡を描いた物語。
 子供の頃に少年時代にドキドキした謎や挑戦が、大人となった今の追憶として語られていくんだけど、そのときそこに確かにあったものやあったことなのに、すっかり忘れてしまい無くしてしまったことを愛情をたっぷりに思い出すというもの。退屈さもドキドキも、いとおしさ共に語られるのがなんかよかった。
 今までの道尾秀介氏さんの作品って、どんでん返しとか推理的な謎解きとかホラーっぽい要素が強かったけど、この話は重松清さん的な少年性が描かれたテイストが全面に出てて、どこか新鮮だった。まさに道尾秀介版の「スタンド・バイ・ミー」とも言えるもの。道尾秀介氏さんの作品の幅を広さを感じた1冊だった。
 それにしても、「友達は、たくさんつくりなさい」「つくったら、大切にしなさい」って言葉はほんとよかった。

cf. 道尾秀介 読破 List
- 向日葵の咲かない夏 (2005)
- ソロモンの犬 (2007)
- ラットマン (2008)
- カラスの親指 by rule of CROW'S thumb (2008)
- 鬼の跫音 (2009)
- 球体の蛇 (2009)
- 光媒の花 (2010)
- 月の恋人-Moon Lovers- (2010)
- 短編工場/浅田次郎・伊坂幸太郎・石田衣良・荻原浩・奥田英朗・乙一・熊谷達也・桜木紫乃・桜庭一樹・道尾秀介・宮部みゆき・村山由佳 (2012)
- (2012)
- 笑うハーレキン (2013)

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» 「光」道尾秀介 [粋な提案]
あのころ、わたしたちは包まれていた。まぶしくて、涙が出る――。 都会から少し離れた山間の町。小学四年生の利一は、仲間たちとともに、わくわくするような謎や、逃げ出したくなる恐怖、わすれがたい奇跡を体験する。 さらなる進境を示す、道尾秀介、充実の最新作! 真っ赤に染まった小川の水。湖から魚がいなくなった本当の理由と、人魚伝説。洞窟の中、不意に襲いかかる怪異。ホタルを、大切な人にもう一度見...... [Read More]

Tracked on Tuesday, October 08, 2013 11:49

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