「悪の教典/貴志祐介」を読んだ
ずっと気になってた貴志祐介さんの「悪の教典」。桜新町のTsutayaでやっと買って読んでみた「悪の教典」<上/下>(文春文庫)について。
こんなあらすじ。ルックスの良さと爽やかな弁舌で生徒に絶大な人気を誇り、PTAや職員の間でも抜群に評判のいい英語教師"蓮実聖司"。しかし彼は、邪魔者は躊躇いなく排除する共感性欠如の殺人鬼だった。暴力生徒や問題父兄、淫行教師など、晨光学院町田高校で犯行を重ねていく...。
真面目で誠実を絵に書いたような教師が、したたかで計算高い天才頭脳と行動力を持っていて、学校を支配するという野望と過去の殺戮とともに徐々に明らかにされていく展開が非常に面白い。あまりに欲望に忠実で、彼の犯す惨殺っぷりは止まらないし、上下で800ページもある長編がイッキに読めてしまった。
ここまでヒドイ小説はほんとにひさびさ。ひどすぎるけどめちゃめちゃ楽しめたサイコホラー小説だった。
cf. 貴志祐介 読破 List
- 天使の囀り (1998)
- 悪の教典 (2010)
- 鍵のかかった部屋 (2011)
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