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Thursday, July 11, 2013

「Un prophète/A Prophet/預言者」を観た

Upprophete 面白そうだったので観てみた「Un prophète/A Prophet/預言者」(2009/Cinema)について。
 こんなあらすじ。傷害罪を犯した19歳のアラブ系青年Malik(Tahar Rahim)は6年の刑を宣告され、中央刑務所に送られて来た。そこはさまざまな犯罪者たちが入り交じり、互いに牽制し合いながらも人種ごとに対立したグループが存在していた。孤独で身寄りのないMalikはコルシカ系グループを仕切るCesar(Niels Arestrup)に目を付けられ、彼らのグループの人間を売ったアラブ系の男Reyeb(Hichem Yacoubi)を殺すように脅迫される。逡巡しながらもMalikは刑務所内で生き延びるために初めての殺人を犯した。これをきっかけにCesarの庇護の元で読み書きとともに生き残るための術を学んで行く...。
 この映画、簡単に書いてしまうと、アラブ系の青年が獄中という闇社会で人脈を広げつつのし上がっていくという物語なんだけど、義理人情に縛られず、ドライに処世術を学んで実行していくあたりがいい。これはコルシカ人にはアラブといわれ、アラブ人にはコルシカと罵られるという、アラブ系とコルシカ系のという人種の間で揺れる主人公が背景としてうまく描かれていた。
 また、結構面白かったのは刑務所内の日々。特に看守とつるんだ模範囚の特権のところでは、暗黙でタバコは吸えるし、携帯は使えるし、外出や外泊の許可ももらえる。ここらへんも面白かった。
 話として155分強と長いんだけど、見ごたえがあって飽きさせなかった。第62回カンヌ国際映画祭グランプリ受賞も納得。面白かった。

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